「つくり笑い」でも自律神経に好影響が!
根来「気を使うのは自律神経にはあまりよくないんですが、つくり笑いでもハッピーホルモンと呼ばれるセロトニンが出て、自律神経にいい影響があります。だから、りんたろー。さんの番組での対応は、自律神経にはとてもいいんです」
りんたろー。「つくり笑いでもハッピーになれるなんて、笑いのパワーは無限大ですね。ところで先生、お笑いでウケたときって脳内に何か特別な物質が出るような気がするんですけど。これは何ですか?」
根来「それは快楽ホルモンと呼ばれるドーパミンなど報酬系のホルモンが出ているせいですね」
りんたろー。「じゃあ交感神経が上がっちゃうんですか?」
根来「そういうときに上がる交感神経はいい方向に働きます。交感神経は絶対に上げないほうがいいというわけではないんです。自律神経を自動車に例えるなら、交感神経がアクセルで、副交感神経がブレーキ。自動車の運転と同じで、アクセルを踏んでばかりだと事故につながります。アクセルを踏んだら、ブレーキも踏まなきゃいけない。ドーパミンを出して笑いをとって交感神経が上がったら、帰りに448呼吸をして副交感神経を高めればバランスがとれます」
りんたろー。「呼吸法をうまく取り入れればいいんですね」
根来「アスリートや芸能界で長く活躍されている方々の自律神経を測定させていただくと、交感神経と副交感神経のバランスが整っていて、パワーが高い人が多いですね。りんたろー。さんもこれを機に呼吸法を活用してぜひ自律神経のコントロール法を覚えてください」
りんたろー。「がんばります!」
【今日の一句】
改めて 知った笑いの 底力
さぁて、来週のりんたろー。さんは?
自律神経のコントロール法をマスターし、息の長い国民的芸人を目指し、その第一歩を歩み出したりんたろー。さん。とはいえ、忙しさゆえ生活は不規則になりがち。そんなりんたろー。さんの悪しき習慣を洗い出し、自律神経にいい生活習慣を学びます。お楽しみに!
次週、「りんたろー。やめること、やめ(られ)ないこと」
【プロフィール】
りんたろー。
1986年生まれ。2008年4月、東京NSCに14期生として入学。2017年末に兼近大樹を誘い、お笑いコンビ「EXIT」を結成。ネオ渋谷系チャラ男漫才と称するしゃべくり漫才のツッコミを担当。ネタ作りも担う。
【Twitter】@rinnxofficial
【Instagram】@Rin_the_Sky
【note】https://note.com/rin_official
【YouTube】EXIT Charannel
【TikTok】@rintaro_official
【りんたろー。個人YouTube】EXITりんたろー。のYouTubeチャンネル
根来秀行
医師、医学博士。ハーバード大学医学部客員教授、ソルボンヌ大学客員教授、奈良県立医科大学医学部客員教授、信州大学特任教授、事業構想大学院大学理事・教授。専門は内科学、腎臓病学、抗加齢医学、睡眠医学など多岐にわたり、最先端の臨床・研究・医学教育の分野で国際的に活躍中。著書は「病まないための細胞呼吸レッスン』(集英社)、『新しい免疫力の教科書』(朝日新聞出版)、『ハーバード&ソルボンヌ大学 根来教授の超呼吸法』(KADOKAWA)など多数。
撮影/目黒智子 ヘア&メイク/小松胡桃(ROI) 取材・文/山本美和
Edited by 大森 葉子
公開日: