雑念との闘い。マインドフルネス、いざ実践!
根来「では解説しながら、ちょっとやってみましょう。軽く目を閉じて、ゆったりと呼吸をします。鼻からが苦しければ、口からでもいいですよ」
りんたろー。「僕は鼻が苦しいので、口からお願いします」
根来「では、口から息を吐くことと、息を吸うことだけに集中してください」
りんたろー。「何秒で吐いて、何秒で吸えばいいですか?」
根来「時間は気にしなくて大丈夫。今、冷たい空気がりんたろー。さんの口から入ってきたのを感じてください。そして、次に温かい空気が口から出ていくのを感じます。息を吸う、吐く、息の通り道だけに集中して呼吸を続けます」
りんたろー。「スーハー、スーハー」
根来「すると雑念がわいてきませんか? 今日はこの後、何しようとか、明日の仕事は何だろうとか、次から次へと雑念がわいてくると思います」
りんたろー。(激しくうなづく)
根来「そんな雑念が出てきたら、それを袋に入れて捨てるようにイメージしてください。そしてまた息の通り道だけに意識を戻します。呼吸に意識が向けづらければ、イスに座っているお尻の感触だけに意識を向けましょう。頭に浮かんでくる雑念を捨てて、今の自分に意識をもっていくのがマインドフルネス。これを3~5分間続けると、考えごとでフル稼働している脳のアイドリングが止まります」
りんたろー。「1~2分しか経っていないのに、いくつも雑念がわいてきて捨てるの大変!」
根来「そうなんです。普段、何もしていなくても、私たちの頭の中には、今日の後悔や明日への不安がぐるぐると回っています。実はそれが自律神経に悪影響を及ぼしているんです。ネガティブな後悔や不安はいくら考えても結論が出るわけではないですし、むしろそれが心配で眠れなくなる場合もあります。そんな考えすぎる頭を休ませる時間をつくるのがマインドフルネス。寝る前にマインドフルネスを取り入れると、短期記憶が増強するという検証結果もあります」
りんたろー。「記憶力もよくなるんですね!」
根来「慣れるまでは少し難しいので、まずは448呼吸が上手にできるようになったら寝る前にマインドフルネスを取り入れてみてください」
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「りんたろー。」で、自律神経が整う!?