楽屋で化粧水つけてたら
芸人仲間から「何しとんねん、お前」
ーー最高にカッコいいお二人をお届けしようと編集部としても気合を入れました。撮影はいかがでしたか?
りんたろー。さん(以下、敬称略)「僕自身も、こんな撮影は初めてですよ! 楽しかったし、スタッフの皆さんも最高の一枚のためにいろいろ真剣に考えてくださって。こんなふうにしてもらえのは単純に幸せだなって思いました。だって僕らは別に、横浜流星くんとかじゃないですからね?」
藤森慎吾さん(以下、敬称略)「いやほんとにそう(笑)。これは横浜流星くんとか菅田将暉くんとか、山崎賢人くんがやるヤツだよね。だから本当に光栄ですし、今回僕が呼んでいただけたのはりんたろー。のおかげなので、ただただ感謝です!」
りんたろー。「なぜ、僕らが?」
ーーお笑いの世界は男性が美容をすることをイジるというか、どこか許さない雰囲気。言い換えるなら、とてもマッチョな雰囲気が漂っているのを感じます。圧倒的に男性社会でしょうし、上下関係に厳しい一面もあるかと思います。その中にいながら、お二人がいち早く美容に励み、それを公言していることは、実はとても勇気のいることだったのではないかと。
藤森「たしかに、最初は肩身の狭い思いもしましたね。(お笑い劇場の)ルミネで化粧水つけてると、『何しとんねんお前、芸人が』とか、そういうのはすごく言われました。もう10年くらい前の話ではありますけど」
りんたろー。「うわー、そっかぁ。その頃って、“芸人は髪短くしてデコ出せ”とか言われた時代ですもんね。僕はそこまでのはなかったけど、イジりはやっぱりありましたよ」
藤森「まぁ、でも、芸人だから良いところもあって。結局それもネタになるからね」
りんたろー。「そうなんですよね。もちろん一般的にはよくないことなんですけど、芸人にとってイジりは“おいしい”でもある。芸人さんからのイジりならなおさら、どういう風に自分でそれをネタとして消化するか、僕たち自身も楽しんでるところもありますよね」
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「男が美容に励む」への世間の反応は、どんどん変わっていっている