男性は30代、女性は40代で自律神経の働きがガクンと落ちる
根来「りんたろー。さんはおいくつですか?」
りんたろー。「35歳です」
根来「そろそろ、年齢的に変化する頃ですね」
りんたろー。「精神的に病みやすくなるってことですか?」
根来「極端にいうとそうかもしれませんが、すぐにうつになるというわけではないですし、りんたろー。さんは大丈夫そうな気がします(笑)。自律神経のトータルパワーのピークは10代。20代のスポーツ選手だとトータルパワーが1000以上ある人も少なくありません。年齢とともにゆるやかに下降して、ガクンとパワーが落ちる年齢が男性は30代、女性で40代です。そのため、35歳を過ぎると自律神経の乱れが原因の不調が増えるんですね」
りんたろー。「ちょうど落ちてくるときなのか」
根来「りんたろー。さんの自律神経のトータルパワーは569でしたが、この年代で理想にしたいゾーンが800~1000です。今、下がってしまっているのは事実なので、このまま放っておくと頭の回転にも影響してくると思います」
りんたろー。「それは困りますね。お笑いの現場で対応できなくなっちゃう! 先生、どうすればいいんですか?」
根来「それを解決できるのが呼吸法です」
りんたろー。「呼吸ならいつもしてますけど(笑)、それとは違うんですか?」
根来「もっと意識して深く腹式呼吸をします。自律神経は心臓を動かしたり、血流を促したり、自分の意志とは関係なく生命活動を維持するために働きます。この無意識で働く自律神経を意識的にコントロールできるのは呼吸だけなんです」
りんたろー。「えっ、酸素を取り込むだけじゃなく、呼吸にそんなパワーがっ!」
根来「しかもとても簡単で、いつでもどこでも実践可能なので、誰でもすぐに取り入れられます。忙しいりんたろー。さんでも仕事の合間にすぐに取り入れられて、笑いのパフォーマンスも上がるので、ぜひ取り入れてほしいですね」
りんたろー。「ぜひ取り入れたいです。先生、早く教えてください!」
【今日の一句】
ととのえて すべりんたろー。に ならぬよう
さぁて、来週のりんたろー。さんは?
血管年齢は60代。自律神経のトータルパワーはかなり低い状態だとわかり、危機感を覚えたりんたろー。さん。自律神経のパワーをアップし、さらに笑いのパフォーマンスまで上がるという呼吸法に興味津々。次回は寝つきが悪い、睡眠が浅い、疲れやすい、やる気が出ないなど、プチ不調に悩む方にも必読のドクター根来が教える神呼吸を紹介します!
次回、「りんたろー。呼吸の達人への道」
【NEWS】
ソニーミュージックよりメジャーデビュー。ニューミニアルバム『GENESIS』好評発売中。
【プロフィール】
りんたろー。
1986年生まれ。2008年4月、東京NSCに14期生として入学。2017年末に兼近大樹を誘い、お笑いコンビ「EXIT」を結成。ネオ渋谷系チャラ男漫才と称するしゃべくり漫才のツッコミを担当。ネタ作りも担う。
【Twitter】@rinnxofficial
【Instagram】@Rin_the_Sky
【note】https://note.com/rin_official
【YouTube】EXIT Charannel
【TikTok】@rintaro_official
【りんたろー。個人YouTube】EXITりんたろー。のYouTubeチャンネル
根来秀行
医師、医学博士。ハーバード大学医学部客員教授、ソルボンヌ大学客員教授、奈良県立医科大学医学部客員教授、信州大学特任教授、事業構想大学院大学理事・教授。専門は内科学、腎臓病学、抗加齢医学、睡眠医学など多岐にわたり、最先端の臨床・研究・医学教育の分野で国際的に活躍中。著書は「病まないための細胞呼吸レッスン』(集英社)、『新しい免疫力の教科書』(朝日新聞出版)、『ハーバード&ソルボンヌ大学 根来教授の超呼吸法』(KADOKAWA)など多数。
撮影/目黒智子 ヘア&メイク/小松胡桃(ROI) イラスト/shutter stock 取材・文/山本美和
Edited by 大森 葉子
公開日: