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【戸田恵梨香】愛は認め合うことから始まる。

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仕事の根底にいつもあるのは、作品へのリスペクト。

VOCE2021年10月号 戸田恵梨香

今は『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』という漫画原作のドラマを撮影していますが、私は原作に対しての敬意こそが大事だと思っています。監督やプロデューサーと意見交換することもあり、時には、「それは違うと思う」と意見を伝えることも。仕事に対しては“受け入れる”だけではダメなんです。仕事自体はいつも悩みながらやっている、という感覚です。役者は“職人”なので、何かをつくることに対して精進し続けるもの。楽しいと思えるのは瞬間的かもしれません。原作に対しても、出来上がった作品に対してもリスペクトがすごく強いので、それが私の『仕事愛』です。

震えるほどのお寿司愛は、もちろん継続中!

『お寿司愛』は不動(笑)。人からお寿司の話を聞いたり、写真を見せられたりすると、“食べたい発作”が出ます。こうやって話しているだけでも震えてくるんですが、つい最近も“発作”が出て、食べに行ったばかりなので大丈夫(笑)。一番好きなネタは、ぼたん海老です。今はお香にもハマってて。愛というより、落ち着いて安定するためのアイテムかな。最近出合った桜のお香をまとめ買いしました!

『家族』とは、何かあったら絶対助けに行く!と思える人のことです。

VOCE2021年10月号 戸田恵梨香

『家族愛』って血の繋がりだけじゃないんだと思うんですよね。私にとっては、友人も家族のような存在に思えるほど強い関係性で結ばれていて、何かあったらすぐに飛んでいく――、そう思わせてくれる人たちなんです。

以前『最初の晩餐』という映画に出演しましたが、そこでの私の役は父方の連れ子、兄と母とは血が繋がっていないという設定だったんです。『家族』だからといって血が繋がっているわけではなく、要は紙一枚で国に“家族”として認められているだけ。結婚だってそもそもは他人同士の繋がりですものね(笑)。認め合い、自然に守りたいと思うその気持ち自体が“家族”であり、何にも代えられない愛そのものなんだろうと思います。

今こそ、理屈や世間体に惑わされずに自分の“好き”を信じて貫いてほしいです

VOCE2021年10月号 戸田恵梨香

先日、経営者の方たちとお話しする機会があり、そのときに「“愛”って何だと思う?」と今回のインタビューのような質問をされたんです。そしたらある方が「暗闇の中で自分の好きな人の声が聞こえたとする。そのときにどうする?」と尋ねてこられたので「手を伸ばして触れようとすると思います」と答えたら、「それが愛だよ」っておっしゃったんです。印象的でした。

“愛”は見えないし、存在を証明することもできない、とても難しいモノ。けれども、まずは自分の「好きだ」と感じる心にちゃんと従うことが大切なんだと最近改めて思っていて。

今はネットも盛んで、そこにはあらゆる意見や理論、世間の目や多数決文化が存在していて、やたらと“自分の気持ちを見えにくくするコト”ばかりがあふれかえっています。でもそんな時世だからこそ自分の気持ちに素直に耳を傾けていきたい。それが“愛”という不確かなものに少しだけでも繋がっていく方法なんじゃないかと、そう思います。

戸田恵梨香/ERIKA TODA

1988年8月17日生まれ、兵庫県出身。中学卒業後に上京して本格的に女優業をスタート。連続テレビ小説『スカーレット』や『大恋愛~僕を忘れる君と』など近年は連続して話題のドラマで主演を務めている。

出演情報

毎週水曜 夜10時放送
【ドラマ】「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」

ⒸNTV

戸田恵梨香さんがパワハラで交番に飛ばされたという噂のワケありの元エース刑事・藤聖子を演じる『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』が大好評オンエア中。戸田さんのカッコよさが炸裂。

撮影/中村和孝 メイク/松井里加(A.K.A) ヘア/KENICHI(eight peace) スタイリング/大浜瑛里那 取材・文/前田美保

Edited by VOCE編集部

公開日:

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