【戸田恵梨香】愛は認め合うことから始まる。

#戸田恵梨香

更新日：2021.09.17

眩いばかりに光り輝く、戸田恵梨香さん。それは、彼女のあふれる“愛”がなせるワザなのかもしれない。

ジェニフィックで手に入れる「揺るぎない強さ」

多様性を認めて、もっと自分の愛を高めたい

「愛のカタチですか。カタチがないほうがいいんじゃないかと思います。愛は受け入れることだから」と戸田恵梨香さん。常に“自分の言葉”を使ってまっすぐに質問と向き合う姿は凛として美しい。彼女を取り巻く環境が大きく変化した今のタイミングで『愛』について尋ねると、迷うことなくそう答えた。

「数年前に断捨離をして、今は瞑想ができるようになればいいなぁと思っているのですが、それは自分の中の要らないものをどんどん排除したいから。自分の“愛”を高めるための手段なんですよね。私は愛を広げるのではなく高くしたいと思っているんです。高くすれば自然に視野は広くなるはずですから」

そう言いながら「今の自分には包容力や器の大きさが足りないんですよ（笑）」と続けた戸田さん。それでも仲間や友人に対する愛は熱い。

「相手に対する敬意こそが愛だと思います。でもそれを表現したり、わざわざつくって見せたりはしない。私は表面的な付き合いは一切しないタイプです。コロナ禍がきっかけになった気がするのですが、本当に自分が会いたい人とそうでない人がみんな見えてきたんじゃないでしょうか。自分が無理することなく、お互いにとって必要な人と共鳴し合って幸福を感じるわけだから、それはすごくポジティブな出来事。友達は多いほうが正義、みたいなのは違うかなと。俳優は現場ごとに百人単位で出会いと別れを繰り返す仕事です。出会う人がどんな人かは分からないけれど、自分が“閉ざす”ことはありません。『あなたのことを認めています。あなたをちゃんと見ます』という姿勢＝敬意こそが、一番の愛だと思います。もちろんもっと私の近くにいる人たちは本当に特別だから、もし彼女／彼らに何かあったときはどうにかして守りたい。そう思う相手しか、私のそばにはいません」

男前な表情でそう言い切ったあとに、戸田さんは笑ってこう続けた。「私は恵まれているんです。周りはこんなことを一緒に話して意見交換して、向上し合える人たちばかりだから。いつか子どもができたら、ちゃんと対話ができて、考える力を持てる人間に育ってほしいですね」