30代になるとにおいが強くなる!? 頭皮臭の原因とは?
毎日シャンプーを欠かさないのに、どうしてにおいが残ってしまうのでしょうか? (株)ミルボンで頭皮や発毛、毛髪の成長に関する研究をしている菊地哲宏さんにその原因を伺いました。
「頭皮のにおいは、皮脂に含まれる脂肪酸が酸化することで発生します。特に夏場は汗をかきやすく皮脂の分泌も活発です。加えて紫外線量が多くなるので、より皮脂の酸化が進み、頭皮のにおいにつながります」
さらににおいは加齢とともに変化するという恐ろしい事実が! 特に30代は20代に比べて、グンとにおいが強くなるというデータも。
「グラフからわかるように、年齢とともに頭皮のロウのようなにおい(WAXY臭)を感じやすくなることが明らかになっています。現状では何が影響しているのかはわかっていませんが、加齢に伴うにおいの変化には皮脂の中に含まれる脂肪酸が大きく関わっているといわれているのです。脂肪酸の分泌はホルモンバランスや自律神経とも関わりがあると言われているので、その乱れが関係している可能性があります」
原因ははっきりしていなくても、加齢によって「頭皮臭」が強くなってくることは事実。なかでも、WAXY臭を感じやすくなっている方では「ノネナール」という頭皮臭の原因物質のひとつも高くなることが明らかになっているという。
「加齢臭の原因物質としても知られる『ノネナール』とは皮脂に含まれる脂肪酸の一種が酸化することで発生する、においのもとになる物質です。毎日のシャンプーで皮脂がきちんと落とされていないと、頭皮に残った皮脂の中の脂肪酸が紫外線、菌の代謝、酸素によって酸化して『ノネナール』が生じます」
もはやアラサー世代は、女子であっても頭のにおいに気を配らなければいけない年代なのです。
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1分間の予洗いと、頭皮のもみ洗いで頭皮臭のもとを防ぐ