人に言えない”あの”悩みを解決!

【乳首のお悩み】黒ずみ、かゆみ、乾燥、ぶつぶつ……人に聞けない!を皮膚科医が徹底解決!

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黒ずみ、かゆみ、乾燥、ぶつぶつ……人に聞けない【乳首のお悩み】を、皮膚科医が徹底解決!

かゆみ、ぶつぶつ、黒ずみ……など、乳首のお悩みはさまざま。でも実は「誰に相談すればいいのかわからない」と、悩んでいる人は少なくないんです。VOCEウエブサイトでは「乳首の悩みについて教えてください!」という読者アンケートを実施。女性の肌トラブルに詳しい皮膚科医に、今更聞けない乳首のお悩みの原因と解決法を徹底解説!

VOCE緊急アンケート実施! 黒ずみ、かゆみ、ぶつぶつ……『乳首のお悩み』徹底解決! 下着を見直すと乳首の黒ずみ、かゆみがラクになるって本当?

かゆみ、ぶつぶつ、黒ずみ……など、乳首のお悩みはさまざま。でも実は「誰に相談すればいいのかわからない」と、悩んでいる人は少なくないんです。VOCEウエブサイトでは「乳首の悩みについて教えてください!」という読者アンケートを実施。その結果、多くの人が「どこに相談していいかわからず、そのまま放っておいている」という答えが返ってきました。中でも乳首悩みで多かったのは下記の通りです。

グラフ、かゆみ35%、黒ずみ・色39%、大きさ13%、その他13%

ダントツで多かったのは、色に関する悩みとかゆみ悩み。そのほかにも「寝ている間にかきむしっていたら、乳首が黒く大きくなってきてしまった」や、「乳首が乾燥してジュクジュクしてまた乾燥。どうしたらいいの?」など、たくさんの具体的な悩みが寄せられました。

そこで、今回は特に多かった質問について野村皮膚科クリニック・野村有子先生にその原因と対処法を伺いました。

Q. 乳首がかゆくて寝ているときにかいてしまいます。かゆくなる原因は何ですか?

A. 乳首はとても敏感な場所。汗による蒸れや下着の摩擦による乾燥が原因の可能性も

「乳首は皮膚が薄くて粘膜に近く、唇と同じくらい敏感でデリケートな場所です。ですから、下着などで少しこすれるだけでも皮膚が荒れますし、シートベルトやカバンの紐など外からの摩擦にも注意が必要です。いつも下着で覆われているので、汗をかいたまま放っておけば皮膚が蒸れて、それがかゆみの原因にもなります。また、女性の場合、胸が張りやすくなる生理前に、より敏感となりかゆくなることが少なくありません。

ほかの部位よりも敏感な場所だけに、実はかゆみを感じやすいのが乳首。寝ている間に無意識にかきむしってしまって、乳首まわりから汁が出てジュクジュクしてしまうなどの炎症を起こしている方は意外に多いんです。汗をかいたと思ったら、顔や体をふくのと同じように、こまめに濡れタオルで乳首まわりの汗をやさしくふきとることでかゆみを防ぐことができます」

Q. かゆくなったときはどうしたらいいの?

A. 乳首も乾燥には保湿ケアを。かゆみが強い場合は皮膚科へ

「乳首まわりも乾燥をすると皮がむけてかゆみを感じることがあります。乳首はもともと皮膚が薄くて乾燥しやすい部位。洗う時は、敏感肌用のせっけんを泡立てて、手でやさしく洗ってください。軽い乾燥によるかゆみは保湿ケアで対処できます。入浴後に、顔につけても染みないような敏感肌用の保湿クリームや乳液をやさしく乳首まわりにも塗布しましょう。乳首に塗布して染みるように感じたり、かゆみがとれないようなら炎症が進んでいるので、早めに皮膚科に相談をしてください。初期の対応をきちんとすることで、肌荒れによる黒ずみ予防になります」

Q. 乳首の炎症は放っておくと治りますか?

A. 炎症を放っておくと色素が沈着して黒ずんできます

「乳首まわりが荒れてジュクジュクしているのを放っておくと腫れてきます。それを放っておくと炎症後に色素が沈着して乳首が黒ずむ原因に。そうなる前に放っておかずに皮膚科に相談してください。皮膚科ではかゆみを抑える塗り薬や貼り薬の処方もあり、無意識にかきむしることを防ぐこともできます。炎症によって一度黒ずんでしまうと元に戻るまでに時間がかかりますが、初期の段階で適切な治療で炎症を抑えれば、乳首が黒ずむ前に治すことができますよ」

Q. 下着がこすれて乳首がかゆくなります

A. ナイロン製のブラが黒ずみの原因になることも!

「ナイロンの下着や洋服、ナイロンタオルなどで肌をこすり続けると摩擦で皮膚が黒くなる『ナイロン黒皮症』という症状があります。皮膚の弱い人はナイロン製のブラや下着の摩擦で乳首がかゆくなったり、黒ずみの原因になることもあるのです。

また、意外に見落としがちなのが、ブラの内側、肌にあたる部分の縫い代。ナイロン糸がこすれたり縫い代がザラザラしていたりすると、そこが肌に触れることで、気づかないうちに皮膚が刺激されています。

さらに、かゆみは汗による蒸れで悪化することが多いので、バストを覆うブラは、汗をきちんと吸ってくれる吸放湿性の高い素材を使ったものを選びましょう。清涼感のある肌触りを重視する機能性下着の中には、水分を吸わなかったり湿気が逃げないこともあるため、それによってこすれたり蒸れたりしてかゆみを起こす人が増えています。

乳首のかゆみや黒ずみで悩んでいたら、まずはブラを見直してみましょう。肌にやさしい素材を使ったブラに替えるだけで、かゆみがとれたり、黒ずみが薄くなってきたりなど、症状が軽くなるケースも少なくありません」

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Q. 乳首のかゆみがおさまらないときはどこに相談したらいいの?

A. 表面的な肌のかゆみは皮膚科へ相談しましょう

「皮膚の表面的な問題は皮膚科に相談をしましょう。乳首を見せるのに抵抗がある気持ちもわかります。多くの皮膚科の先生方は乳首がかゆいと相談されたらブラをとらずに少しずらして患部のみ診察するなど、患者さんの気持ちを考えて診察されていると思います。ですからお話ししやすくて対応がやさしい医師に相談をするのがいいですね。もちろん婦人科の先生なら相談をしやすい場合には一度相談してみてください。診察した結果、それが皮膚科の領域であれば、皮膚科を勧めてくださると思います」

Q. 乳首の色が黒い気がします。乳首をピンクにするのにはどうしたらいいの?

A. 日本人の多くは薄茶色。ピンクではありません

「乳首がピンクなのは白人で、多くの日本人は薄茶色です。ですからピンク色にはできませんし、もともと持っている肌にピンク色の乳首は合いません。それでも黒ずみが気になるなら、肌に当たる部分が綿の下着に替えるなど、バストの環境をよくしてあげましょう。下着がこすれて黒くなっている場合は、摩擦から乳首を守ってあげることで、少し時間はかかりますが、皮膚のターンオーバーがくり返されることで色が薄くなってきます」

Q. 乳首に顔用の美白コスメを使っていいの?

A. 刺激が強すぎて逆に肌荒れを起こしてしまう可能性も

「乳首の黒ずみは摩擦による炎症が原因ですが、美白用化粧品は紫外線や加齢などが原因の色素沈着を改善するためにつくられています。美白用化粧品は乳首の黒ずみを薄くするのとは目的が違うのです。乳首はとてもデリケートな場所なので、美白用化粧品を乳首に使って逆に肌が荒れてしまい、黒ずみが進んでしまうかもしれません。乳首には傷跡をケアするようなローションやクリームを使ったほうが、摩擦による黒ずみが早く回復することもあります。また、顔の美白にいいビタミンCなどの内服薬は炎症後の色素沈着にも効果がありますので、長い目で毎日続ければ乳首の黒ずみにも効果が期待できます」

いかがでしたか? もしすでに乳首の強いかゆみやかきむしりがあるなら、まずは皮膚科医に相談してみましょう。軽い場合には、下着の見直しと乳首にも忘れずに保湿ケアを! 肌のターンオーバーが正常になれば、乳首の黒ずみ問題も解決してくるはず。

お話を伺ったのは
野村有子先生

皮膚科医

野村有子先生

野村皮膚科医院 院長。医学博士、皮膚科専門医。あらゆる皮膚疾患からスキンケアまできめ細かな診察と指導を行う。スキンケア教室を開講するなど、役立つ情報提供にも力を入れている。
https://www.nomura-hifuka.com/

製品のお問い合わせ
https://www.smzk.co.jp/fleep/

イラスト/チバアヤカ 取材・文/山本美和 構成/渡辺瑛美子

Edited by VOCE編集部

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