目次
角質ケアの匠が教える基本知識とルール
教えてくれたのは…
サン・ティトル代表 ビューティスペシャリスト
猪越理恵さん
27年エステ業界に関わってきたビューティスペシャリスト。美容スクールの校長を歴任し、テレビ出演も多数。
肌悩みは角質ケアで解決可能です。ただし、取り去ったままだと乾燥アリ地獄にハマります
「夏に起こりがちなくすみや色ムラなどの肌悩みを角質ケアで改善することは可能です。でも、正しく行わなければ意味がない。洗顔後すぐの肌を触ってみて、ザラザラとツルツルが混在しているようなら、厚みがあるところには角質ケアが必要。また、ケア後は十分な保湿を。やりすぎたり保湿不足だったりすると、潤いを溜め込めない肌になり乾燥ぐすみの元になるので、薄い保護膜をつくりましょう」
角質ケアの基本ルール
肌の強さ×皮脂の量で正しい角質ケアを選ぶべし
「スクラブや酵素洗顔など、角質ケアにはいくつか種類があります。肌が強くて皮脂分泌が多い人は、基本的にどんなアイテムで角質ケアをしても大丈夫。肌が弱くて皮脂も少ない肌には、微細なスクラブを優しくかけるか、濃度の低いピーリング美容液などを使ったほうが負担が少ないです。でも、どのタイプもこすったら絶対ダメ」
自己流アレンジは厳禁
「すぐに洗い流すべき酵素洗顔料でパックしたり、週に1~2回の使用が望ましいスクラブを毎日使ってしまったり。こうしたアレンジは肌ダメージの原因になるので避けましょう。基本的に化粧品は説明書通りに使うべき。使い方や使用頻度を自己流にしてしまうことで肌トラブルを起こす人はとても多いので、“アレンジ禁止”を心に留めて」
肌状態に合わせて頻度&エリアを調整する
「角質の溜まり方は季節や環境によっても変わってきます。一年中、同じコスメで顔全体を角質ケアするのではなく、全顔には洗い流すタイプ、ザラついている部分はピンポイントでふき取りタイプなど、異なるアイテムを揃えておくと、肌状態に合ったお手入れができます。頻度などもそのときによって調整すること」
取り去ったら必ずクリームで“フタ”をする
「たとえ不要なものでも取り去るケアをしたのですから、そのあとは保護膜となる油分で表面を覆ってあげないといけません。ここで肌を乾燥させると、皮脂がリバウンドで過剰分泌されてしまうこともありますから。でも厚く塗ればいいというものでもないので、暑い時季はさっぱりタイプを使うなど好みの質感で選んで」
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