教えてくれたのは…
ウォブクリニック中目黒 院長
高瀬聡子先生
あらゆる肌悩みを根本から解決へと導く名美容皮膚科医。院内処方のオリジナルコスメのほか、「アンプルール」の開発にも携わる。
\クリニック発コスメは大きく3種類!/
- ドクターズコスメ
皮膚科や歯科などのドクターが監修しているコスメの総称。市販の化粧品と同じカテゴリーに分類される。専門店を持つブランドも。 - クリニック専売品
ドクターからの信頼が厚い、成分が濃い、管理が難しいなどの理由から、医療機関のみで販売されているコスメ。医薬品とは別物。 - 院内処方
ドクター管理のもとでのみ処方することができる成分を含む、診察が必要な医薬品。化粧品に使われる代表的な成分は、レチノイン酸。
Q1. クリニック発のコスメって、市販のコスメとどう違うの?
A. 院内処方コスメには、レチノイン酸のような市販品には使えない成分の配合が可能です
ドクターズコスメは、診察を要する院内処方コスメと、店舗やネットなどで誰でも手に入るものに分かれます。たとえば、肌代謝を高める目的のコスメでも、院内処方コスメならばレチノイン酸を使用できますが、誰でも購入できるドクターズコスメの場合は、レチノイン酸に近い働きがあるレチノールになるなど、使用できる成分に違いがあります。
Q2. クリニック発コスメを使うメリットは?
A. 医師の経験や先端医療の英知が反映されているものも!
今注目のドクターズコスメ“シスペラ®”に配合されている美白成分、システアミンのように、化粧品に配合できるようになって間もない成分が採用されることも。このように最先端の医療を応用した技術にいち早く出合えるのもドクターズコスメのメリットです。
Q3. 副作用やデメリットはないの?
A. 市販ドクターズコスメの大半がノーリスク
診察不要のドクターズコスメは、大手メーカーの化粧品と同様に、安定性や品質保持などに関する多くのテストをクリアしているため、安心して使っていただくことができます。注意すべきは院内処方。配合成分の中には、肌に赤みが出る、痒みを感じる、皮むけ状態になるなど、リスクを伴うものがあります。ただし、その症状は改善につながる一時的な状態のため、心配する必要はありません。
Q4. どうやって購入するの?
A. 院内処方コスメのみ、診察が必要です!
診察を必要としないドクターズコスメ(市販品)に関しては、店舗やネットなどで購入できます。クリニック専売品は、クリニックで購入できますが、治療はせずに、コスメのみ購入も可能。HPなどで販売している場合も。院内処方コスメは、ドクターが診察を行ったうえでの処方になります。
Q5. クリニック発コスメの選び方は?
A. 攻めの効能を求めるか、守りと安心を求めるかで変わります
ドクターズコスメには、乱れた肌状態を安定させる“守り”タイプのものと、肌トラブルを改善へと導き、状態を立て直すような“攻め”タイプがあります。市販されているドクターズコスメについては、“攻め”と“守り”のどちらでも肌のニーズに合ったお好みのものを選んでOK。院内処方については、医師に肌の悩みやなりたい肌を伝え、適したものを処方してもらってください。気がかりなのは、診察を受けずに、ネットや転売などで不正に入手するケースです。たとえば、レチノイン酸を配合した院内処方コスメは、肌の表面が皮むけした状態になる、赤みが出るなど強い反応があります。使い方を間違えると肌の大きなダメージにつながるので、気軽な気持ちで手を出さないほうがいいでしょう。
Q6. 美容医療の施術とセットで考えるべき?
A. セットなら効果もアップ! もちろんコスメだけ使うのもアリです
低刺激の“守り”タイプのドクターズコスメは、美容医療の施術によってダメージを負った肌に刺激をあたえず、速やかに鎮静させる目的で作られているものも。そういったタイプをハードな治療のあとに取り入れれば、肌が健やかな状態に戻るまでの期間を短縮できる可能性があります。また、多少のリスクを伴いながら肌を立て直す“攻め”タイプは、治療と組み合わせることで、治療の効果が持続する期間を延長できる可能性も。もちろん、治療と関係なく使うのもおすすめ。ドクターズコスメでも市販されているものは、一般的なコスメに織り交ぜて使用しても問題ありません。院内処方のコスメとほかのコスメを組み合わせる場合は、注意が必要なこともあるので、不安ならばドクターに相談を。
美容業界でハマる人続出中!
アーティスト・モデル
加治ひとみさん
ヒップを中心に愛用! ざらつきや黒ずみがスッキリする“美尻メイド”コスメ
刺激のない角質ケアとディープな潤い補給を叶えるボディケアジェル。有名人の愛用者が多く、多くのベスコスを受賞した実力派。
モデル
野崎萌香さん
ピリピリ痛みを感じるような肌あれをすぐに鎮静してくれる頼もしい存在
酵母発酵液を使った肌の湿布薬。肌環境を整え、ニキビやアトピー、乾燥肌などの症状を速やかにケア。
美容ライター
金子優子さん
美容医療のリフトマシンを受けた翌日のような上向き感は、思わず鏡を二度見するレベル!
パワフルなリフトアップ効果と保湿力を兼ね備えたシートマスク。ヒアルロン酸やアロエベラなどのハイドロジェル成分が肌に浸透。
撮影/藤本康介(静物) スタイリング/坂下シホ 取材・文/金子優子 構成/河津美咲
Edited by 河津 美咲
公開日:
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