メイク歴50年! 研ナオコの“盛りメイク”論
17歳のデビュー当時からセルフメイクで表舞台に立ち続けている研ナオコさん。紛れもなく大物歌手であり、コメディエンヌとしても愛され続ける彼女が、今、インパクト大のスッピンやすごすぎるメイクの“盛り”テクでバズりまくり。そこで緊急オファー。魅力の秘密、深掘りします!
BEFORE
正真正銘のスッピン「なおちゃんです」
「スッピン見せることなんてぜんぜん恥ずかしくない」
薄化粧しているのにスッピンと言う人もいるけど、私は中途半端がキライ。なので、スッピンなら完全スッピンで、メイクするならきちんと“化けて”差を出したいんです! 気持ちもメイクと連動していて、スッピンだと相当抜けているし、メイク中は、どっちつかずで落ち着きません(笑)。
\ジムに行ったのは、人生で数回だけ/
「何もしてない」のにこのスタイル!!
スタジオ入りの瞬間、スタッフ一同騒然。スラリとのびた美脚にぷりっと丸くて上向きの小尻。年齢を重ねると重力に負けるという法則を完全に無視したスタイルもまた国宝級。その秘密を探ろうと根掘り葉掘りたずねるも「ルーティンが苦手だから決まった運動ナシ。家でも動きません」
派手でもイイ。自分の個性を生かすメイクを
国宝級のテクをぜひ見せてほしい、そう懇願するスタッフに「テクはないの、ただ塗りたくっているだけ」と研さん。大切にしているのは、「自分に似合う」かどうか。
「まずは自分が好きだと思うメイクを試してみて、ぴったりとハマる感じがしたら、それが自分に似合うメイク。みんな同じメイクをする必要はないし、しないほうがいいと思う。なぜなら顔も違えば、考え方も違うから。個性は生かすべきだし、無理やり誰かに寄せていくと、いつかつらくなるときがくる。内面も外見も、誰から何と言われようと、自分がこれでイイというのを貫き通すことは絶対必要だな、と思っています」
実際、メイク中、何度も自分のピタッとハマる感覚におさまるまで「何か違う」と呟きながらていねいに微調整を続けた研さん。仕上がったメイクのハマりっぷりは一目瞭然で、何倍も目が大きく見えるということもあるが、表情のイキイキさ、華やかさは鳥肌もので、“盛りメイク”による“絵ヂカラ”は唯一無二。
「誰かの真似をしたいというのが子供の頃から一切なくて。人の後を追いかけても本物を追い越すことは絶対できない。自分の個性はよくはわかってないけど、それなりに自分らしい方向に歩みを進めてきました」
年齢を感じさせないチャーミングさも研さんの魅力。デパートにもドンキにも足繁く通い、プチプラコスメやつけまにも精通。可愛いコスメを見つけては目をキラキラ輝かせ、メイク命というマインドを含めてVOCE読者と通じるところだらけ。
「たまに年齢のことを言われると、その瞬間、具合が悪くなります。でも、やることいっぱいあるんで、すぐ忘れますけど(笑)。何歳だからこんなふうにしなくてはというのはなくて、憧れは歳を重ねるほどに派手&オシャレになっていくアメリカのおばあちゃん。メイクして衣装を着たときに“カッコよくいたい”というのが、私のモチベーションです」
AFTER
メイクの達人! 「研ナオコです」
「メイクは“研ナオコ”になるためのもの」
メイクの仕上げに鏡を見ながら赤いリップを塗った瞬間、「おっ」と気合が入って、“研ナオコ”のスイッチが入ります。かなり集中して化粧するので、毎回ぐったり疲れますが(笑)、メイクはやっぱり楽しい! 冒険すると世界が広がるから、これからも新しいことに、どんどんチャレンジします!
\コロナ太り……(笑)/
68歳にしてこの美しいドレス姿
「自粛生活で笑っちゃうほど太っちゃって衣装が入らないの」と言うものの、タイトなロングドレスをキレイに着こなす姿はさすが。ちなみにこのドレスも含めて衣装は常に自前。ライブや舞台の際には、メイクはもちろん、ヘアもみずからセットする、正真正銘のスーパーアーティスト!
▶︎YouTube
話題のコスメで研ナオコが盛りメイクしてみた!
VOCEの公式YouTubeチャンネル『VOCEchannel』にもご登場いただきました! この動画では研さんの愛用コスメではなく、話題のコスメによるメイク動画を撮影。研さんにとっては、お初のコスメでテストなしの一発撮り。これはもはやメイク版『THE FIRST TAKE』!
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モデル/研ナオコ 撮影/岡本俊(まきうらオフィス/人物)、伊藤泰寛(静物) ヘア/犬木愛(agee) 取材・文/楢﨑裕美 構成/鬼木朋子
Edited by 鬼木 朋子
公開日: