マスクでも夏でもテカリに負けない!

【テカリ】を制するために知っておきたい7つのこと

公開日:

田辺花穂さん

夏になるにつれ、気になる肌悩みといえば、そう「テカリ」。今年はマスクのせいでいっそう深刻に……。そんな皮脂・テカリ問題を解決するために知っておきたい7項目をチェック!

マスクでさらに深刻に!【テカリ問題】を制するために知っておきたい7つのこと

なにかと敵視されがちな皮脂だけど、肌のために不可欠な要素であることも事実。過剰に分泌させない、不要なものは取り除く。正しく付き合えば皮脂も怖くない!

教えてくれたのは……

タカミクリニック

山屋雅美先生

美容愛好家

野毛まゆりさん

KANEBO スキンケア研究所

福田一輝さん

エステダム トレーナー

Hanakoさん

1. 皮脂にはいい面悪い面がある!

「皮膚表面を弱酸性に保って雑菌の繁殖を防ぐなど、皮脂にも数多くの役割があります。でも皮脂の構成成分のうち、遊離脂肪酸が増えてくると肌にとって好ましくない状態になってしまうんですね。これが汚れと混ざり合うことで炎症を起こしたり、ベタつきや毛穴の開きの原因になったりするわけです。皮脂そのものが悪いのではなく、過剰に分泌されたり酸化した皮脂が長く肌の上にあることこそが、トラブルのもとといえます」(福田さん)

○【GOOD】いい面は……

  • 肌をなめらかに見せてくれる
  • 肌表面に光沢(ツヤ)を与える
  • 肌を弱酸性に保ち、悪玉菌の繁殖を防ぐ
  • 水分蒸散を防いで乾燥から肌を守る

×【BAD】悪い面は……

  • 過剰に分泌することでテカリになる
  • 遊離脂肪酸が増えベタつきの原因になる
  • 酸化によって皮膚に炎症を起こしやすくなる
  • 毛穴が開く・詰まる・ニキビの原因になる

2. マスクで鼻まわりが高温多湿になり汗も皮脂も過剰に!

「マスク内部は外の気温と比べて約1度高くなっているというデータがあります。呼気で湿度が上がるうえに密閉状態になることで汗も皮脂も出やすくなっているんです」(Hanakoさん)

「皮脂は汗と混ざることで皮脂膜となりますが、過剰に分泌されるとベタつきの原因に」(福田さん)

\特にTゾーンの皮脂量がアップ!/

こめかみもテカリ注意ゾーン/鼻まわりはマスクのせいで亜熱帯!/汗・皮脂量が増えてベタつく!

3. 皮脂が酸化するとクサくなることがある!

「皮脂が紫外線やストレスなどの外的要因で酸化すると、過酸化脂質という物質に変化。肌細胞にダメージを与えて肌トラブルを引き起こすのですが、酸化皮脂は独特のニオイがするんです。乾燥肌であっても、Tゾーンや頭皮は要注意ですよ」(Hanakoさん)

4. 糖質を摂りすぎると皮脂が増えやすくなる!

「皮脂はつねに分泌されていますが、糖質の多いものや油っぽい食事で分泌量が増加することがわかっています。お菓子の食べすぎ、お酒の飲みすぎはテカリの原因になるので、ほどほどに!」(山屋先生)

ハンバーガーとフライドポテト
糖質を摂りすぎると汗のニオイも悪化!?
豚しゃぶサラダ
積極的に摂りたいのはビタミンB1,B2!

5. ストレスやホルモンバランスの影響で皮脂分泌が乱れる!

「女性ホルモンには過剰な皮脂分泌を抑制する働きがありますが、ストレスや多忙が原因で交感神経が優位になると、男性ホルモンまで優位になり、結果的に皮脂も増えてしまうんです」(Hanakoさん)

6. 洗いすぎと摩擦がテカリを招く!

「肌は刺激を受けると皮脂を分泌します。マスク生活であごまわりのザラつきが増えた気がしませんか? これはマスクの摩擦で皮脂が増え、毛穴詰まりを起こしているから。ゴシゴシ洗顔も同じで、摩擦はテカリの原因に」(野毛さん)

7. テカリケアは角層ケアと心得る!

「酸化した皮脂を放置すると、炎症が起きてターンオーバーが遅れ、角質肥厚を招きます。すると乾燥やニキビなどの悩みが出てくるので、ターンオーバーを正常にしていくための角質ケアはテカリ対策でとても重要」(山屋先生)

\なめらか肌ならテカリに見えない!/

田辺花穂さん

撮影/城健太(vale./人物)、伊藤泰寛(静物) ヘアメイク/George スタイリング/秋永知香 モデル/田辺花穂(VOCEST!) 写真協力/Shutterstock 取材・文/穴沢玲子 構成/西村美名子

Edited by 西村 美名子

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