初めてリンパを流したときは、めちゃくちゃ痛かった(笑)
――川谷さんがご自身の容姿についてツイートしているのを見て、今回取材を申し込みました。美容を始めたのは何がきっかけだったのでしょうか?
川谷絵音さん(以下、川谷):元々は目を覚ますために、顔も水でバシャーっと洗うだけで、ニキビもそんなにできたことがなくて。だから、これで大丈夫なんだなって勝手に思っていたんです。自分の生活には、スキンケアどうのこうのっていうのはなかったんですよね。
――本格的にスキンケアを始めたのはいつ頃から?
川谷: 2年ほど前からですね。2017年に『indigo la End』のツアーグッズとしてカッサを出したときくらいから、リンパを流すくらいは時々やっていて。今みたいに1日に2回、必ずスキンケアする習慣はなかったですね。
――カッサをグッズ販売したのは、なにかきっかけが?
川谷: 最初はカッサって言葉も知らなかったんですけど、知り合いがカッサの話をしていたんです。カッサっていう言葉が面白いから調べて、実際に使ってみたら、めちゃくちゃ痛い(笑)。「これ、全員痛いんですよね?」って聞いたら、「“流れていない”から痛いんだ」って言われたんです。試しにリンパを流してみたら痛くなくなったし、顔立ちもすごくシュッとなった。こんなに変わるんだなと感動して、グッズとして作ってみました。僕らぐらいしかグッズでカッサを販売しているミュージシャンはいなかったみたいで、カッサ業界の方たちも知ってくれて、(川谷絵音=)多分美容に詳しい人だと思われていたと思います(笑)。ただカッサを作っていただけなんですけど、ちゃんと美容に興味持とうかなと思いました。
――リンパを流すようになって、自分でも違いを感じるようになりましたか?
川谷: 最初は全然感じていなかったんですけど、リンパ流しをつづけていたら、テレビ映りも変わってきたんです。自分自身でも変化を感じたし、周りからも変わったと言われるから、もっとちゃんとやろうかなって。そのままスキンケアがいろいろ増えていったっていう感じですかね。
――Twitterにアップしていた、2018年と2021年の写真だと、輪郭がかなり違う!
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川谷: 全然違いますよね。体重は変わってないんです。だから、ただただむくんでいたっていう(笑)。むくんでいると顔が全然違うってことを意識できていなかったんですけど、テレビを通して見ると気づくんですよね。ファンの人が撮ってくれたスクショを見ても、やっぱりテレビ映りってまったく違うんだなって。それがなかったら、僕はここまでスキンケアを続けていないかもしれないです。
週刊誌やスポーツ紙で過去の写真を見るたびに、ちゃんとやろうって思う
――一番むくんでいたときと、今では生活も違いますか?
川谷: 6〜7年前はめちゃくちゃむくんでいましたね。お酒も飲んでいたし、睡眠時間もめちゃくちゃ短かった……。すごい忙しくて、深夜まで起きていて、ずっと毎日2〜3時間しか寝ていなくて、顔もバシャって水をかけて洗うだけの生活。食生活もかなり乱れていたので、もうむくむ一方だったんですけど、気にしている余裕もなくて。
――今は食生活も気にしていますか?
川谷: 以前よりは気にしているのかな。ラーメンは食べなくなりましたね。むくんでいた時期は、本当にラーメンばかり食べていました。ツアーに行くと、だいたい1日2食くらいはラーメン。普段もご飯食べてお酒飲んでラーメン食べてっていうのを、休日課長(『ゲスの極み乙女。』メンバー)と一緒に繰り返していたんで(笑)。そんな生活をしていても、僕、太んないんです。むくむことはあるんですけど、全然太らない。体重は変わらないから、ずっとラーメンを食べていました。
――ラーメンを食べなくなったのは、やはりむくみを気にするようになってから?
川谷: むくみもそうですけど、ある時、休日課長と友達を誘って3人でジュースクレンズをやってみたんです。1人だとやめちゃうから、3人一緒に3日間くらい。すると、味覚が変わるんですよね。塩分を強く感じられるというか。白いご飯をおいしく感じるようになって。今まで塩分摂りすぎだったんだなっていうことに、ようやく気づけたんです。ジュースクレンズ後の肌の調子が、めちゃくちゃ良くなったこともあって。今は3日間クレンズはそんなにやらないんですが、専用のジュースを頼んで半日クレンズをしたり、昼はジュースだけにしてみたり。
――驚くほど意識が変わりましたね!
川谷: お酒の飲み方も変わりました。そもそもコロナの影響もあって、あんまり飲まなくなったっていうのもありますけど。
――もともとは飲むほうなんですか?
川谷: わりと飲んでいましたね。ワインのボトル1本くらいは平気で空けていました。今は2〜3杯くらいかな。あとビールはあまり飲まないようにしています。
――当時の食生活を聞くと、逆にあのむくみ具合でよく収まってましたね(笑)。
川谷: めちゃくちゃですよね。何がやばいって、ひどいむくみに気づいていないまま、テレビやライブに出演していました。自分のことを客観的に見ていなかったんでしょうね。いまだに週刊誌とかスポーツ紙とかで、6〜7年前に撮影された写真が使われ続けてるんですけど、……目にするたびにやっぱり美容をちゃんとやろうって思うんです(笑)。
――今もカッサは使っているんですか?
川谷: はい。あと最近は「電気バリブラシ」も使っています。ヘアメイクさんが使っていて、買ってみたんです。今欲しいのは「パイラナイト」っていう美顔器。今日もヘアメイクの際に「パイラナイト」使ってケアしてもらいました。すごく効く実感があって、買っちゃおうかなと。
川谷絵音さんお気に入りの美容アイテム名が出てきたところで中編へ。次回は、川谷さんが日頃から愛用しているスキンケアコスメの全ラインナップを初公開! ぜひ見逃さずに!!
川谷絵音さんインタビューのつづきは、
<中編:人気バンドマンの知られざる美容論>6月17日11:00公開、
<後編:美容意識の変革、そのすべて>6月21日11:00公開
を予定しています。
プロフィール:
川谷絵音(かわたに・えのん)
ミュージシャン、作詞家、作曲家。
indigo la End、ゲスの極み乙女。のボーカル&ギターのほか、ソロプロジェクトの美的計画、ジェニーハイ、ichikoroのギター、DADARAYのプロデュース、様々なアーティストへの楽曲提供、ドラマ劇中音楽など多岐にわたって活躍中。
撮影/大野隼男(えるマネージメント) ヘア&メイク/丸山かおり 取材・文/戸塚真琴
Edited by 渕 祐貴
公開日: