ニッチなコレが仕上がりを左右【ひとワザありのリップベースが旬】
美容エディター
入江信子さん
正直、これまであまり注目されていなかったアイテム、リップベース。保湿効果ではバームに負けるし、「口紅の発色がよくなる」と言われても、今の口紅は単品でも充分キレイに色が出るし……。そんな日陰の身だったコスメに今、にわかに脚光が! マスク生活で見直されているところに、新発想の製品が次々とお目見えしているのだ。
たとえばケイト。パッと見、びっくり、塗っても驚きなイエローのルックス。ところが、この黄色が唇の紫ぐすみを補整して、重ねた口紅の発色がピュアに。以前はくすみ補整といえばピンク系だったが、補色の黄色でカバーするという考え方が新しい。
また“マット”と“モイスト”2種の仕上がりをつくったのがRMK。注目したいのが“マット”で、「口紅の前に下地やバームを仕込むとツヤが出て、マットリップがマットにならない」悩みに応える、ニッチな、けれど優秀な一品。実際塗ってみると、潤い感はありつつ、すりガラスっぽい膜ができ、マット口紅のよさを損なわない。
そしてもうひとつ、面白いのが吉川康雄氏の新ブランド、アンミックスのリップベース。発色を高める、乾燥や紫外線から守るという役割は今までと同じだけど、ユニークなのが質感。あえて硬い質感にすることで、重ねた口紅がすべらないようにして、ムラをなくし、美発色をキープ。その膜は唇の上で動かずとどまり、潤いをチャージし続けるというしくみだ。三者三様、リップメイクの完成度が上がるうえ、色持ちも上々。当分続くマスクメイクのお供にぜひ。
撮影/吉田健一
Edited by 大森 葉子
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