連載 VOCE特別インタビュー

ミュージカル『刀剣乱舞』で人気上昇中!【高野洸】「周りにいる人のおかげで、自分を信じることができる」

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NHK教育の人気番組『天才てれびくんMAX』から誕生したDream5のメンバーとして、妖怪ウォッチのエンディングテーマ『ようかい体操第一』で話題を呼んだ高野洸さん。ミュージカル『刀剣乱舞』、舞台『ヒプノシスマイク』など人気舞台の出演や、1stアルバム『ENTER』を発売するなど、俳優やアーティストとして幅広く活躍する彼の素顔に迫ります!

「アルバムを出すことは、一つの目標地点だったんです」

―初のソロツアータイトルにもなっている高野さんの1stアルバム『ENTER』。この言葉には、どんなメッセージが込められているんですか?

「僕の今までを詰め合わせた集大成を世の中に出す瞬間、という意味を込めました。アルバムを出すことを一つの目標地点として頑張ってきたので、その節目としてもぴったりな言葉なんじゃないかなと思ったんです。また、エンターテイナーという言葉にかかっているところもすごく素敵だなと思ってこのタイトルにしました」

―収録曲の中で、特に思い入れのある曲を教えてください。

「『New Direction』ですね。デモの曲を聴いたときから夜寝るまでずっと頭の中で流れているほど、イントロのメロディーが忘れられなくて、すごく心地よかったんです。歌詞のテーマも、今は世の中で色々なことが起こっているけれど、俯いてばかりではなくて新しい方向に、前に向かって突き進むという意味も込められていて。いつでも明るく聴けるような楽曲になっているので、疲れたときや自分を癒したいときにぜひ聞いて欲しいです」

「三曲でストーリーが繋がる恋愛ソングを書きました」

―アルバムの中には、ご自身で作詞を担当された曲も多く収録されていますよね。

「そうですね、『In the shade』、『Shining warm』、『モノクロページ』という三曲を作詞させていただきました。まず最初に『モノクロページ』のメロディを聴いたんですが、一曲の中で違う目線から見て歌っている曲を書いてみたくて、そこから作り始めたんです。二曲目、三曲目と繋がるようなストーリー性のある三曲にしてみました」

―この三曲のストーリーは実体験やエピソードを元に?

「いや、自分の経験だと本当に薄い内容になってしまうので……(笑)。キャラクターを想像しながらイメージしていきましたね。ちょっと傲慢な男性と少し控えめな女性の恋愛物語。すれ違いから別れてしまったけれど、お互いが後悔していてもう一度会いたい、というような気持ちや流れを表す歌詞を考えて書きました」

―書かれた歌詞の中で、共感できる部分はありましたか?

「共感ではないかもしれないけど、知らずにこうなっていたら嫌だなという部分はありましたね。『Shining warm』の中に“描いたハイライトをもとに早歩きしよう”という歌詞があるんですが、自分のスピードで急いで歩いてしまっている感情や、彼女の歩幅に合わせられなかったという部分を表現しているんです。こういうところがもし自分にもあるとしたら、直したいですね」

「眉毛の形や色って、印象を大きく左右するパーツですよね」

―先ほどのお話にも出てきた『New Direction』の歌詞に“自分自身を信じてよ”という言葉がありますが、高野さんが自分を信じるために軸としているものを教えてください。

「僕、多分このお仕事をしていなかったら、信じるための軸ってなかったかもしれないなと思う瞬間が結構あるんですよね。周りの方が『期待しているよ』と言ってくれることで、自分をしっかり信じなきゃっていう軸を強くしてくれている気がします」

―もし、“自分自身を信じることができない”と悩んでいる人がいたら、どんなアドバイスをされますか?

「誰しも絶対にいい部分があるはずなので、まずはそれを知ってほしいです。もしそれすらもわからないのだとしたら、他の人の良いところを見つけて、それを吸収していけたらきっと自分自身を信じることができるようになるんじゃないかな」

―ちなみに、高野さんが美容面で信じられるものはありますか?

「加工のされていない食材(笑)。栄養ドリンクとかも好きなので結構飲むんですけど、やっぱり、自然の食材には勝てないなと思うんですよね。ちょっと体が重たいなと思って振り返ると、前日の食事をあまり気にかけずに油を取りすぎていることが多いし、ビタミンやタンパク質も、鶏肉を食べた方が摂取できたりするから。自粛期間中は、結構自分で簡単な炒め物とかを調理して栄養価の高い食材を食べるようにしていました。僕は舞台のお仕事が多いんですが、同じエネルギーを出し続けるというのが一つ課題であるので、しっかりと食事で栄養を補うことで体力維持もできると信じているところもあります」

―食材や栄養のある食事は大事ですよね。外見的な面ではいかがですか?

「眉毛! 眉毛って、見た目の印象に大きく関わるパーツだなと感じる瞬間が多くて。しっかり描くと男らしく見えるし、細くして色を染めると美しい印象にもなるじゃないですか。舞台のときに役柄に合わせて緑色に眉を染めたこともあるんですが、そうすると人間味が薄れてキャラクターらしさが表現できたりしていたので、眉毛ってすごく大事なんだなと感じています」

高野洸(たかの・あきら)

PROFILE:1997年7月22日生まれ、福岡県出身。2009年、NHK教育の人気番組『天才てれびくんMAX』の全国オーディションでダンス&ボーカルユニットDream5のメンバーとして活動すると、同年『I don‘t obey〜僕らのプライド〜』でCDデビュー。2014年、テレビアニメ『妖怪ウォッチ』の大ヒット曲『ようかい体操第一』で注目を浴びる。2016年にDream5活動終了後は俳優として活動の場を広げ、ミュージカル『刀剣乱舞』、舞台『ヒプノシスマイク』など多くの作品で活躍している。

1stアルバム『ENTER』

高野洸がソロとして活躍した約2年間の集大成ともなる、1stアルバム。仙台、東京、福岡、大阪、埼玉で今年開催された初のソロライブツアーで披露された曲も収録されている。

撮影/瀬津貴裕(biswa.) 取材・文/高橋夏実

Edited by VOCE編集部

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