連載 ニューヨークの「男前」計画

【独占取材】売れっ子芸人が定義する“売れる”こと。そして、見た目との関係

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「上がってみないと見えない景色があることがわかった」(屋敷)

屋敷 本当のことを言うと、自分が楽しければなんでもいいんですよね。ずっと応援してくれてた人が、冠番組が決まった時にめちゃめちゃ喜んでくれたんです。俺らが頑張ると、そういう人が楽しい毎日を送ることができるエッセンスになるじゃないですか。そういう人がどんどん増えていったらええな、と思います。本音を言うと、大金持ちにならんでええし。普通にちょっと金持ちで、時間があって、毎日機嫌よくいられたら全然いいです。有名になりすぎるとしんどそうやし。でも、「いやーあんな売れてもなー」「毎日ゴールデンのMCやっても楽しなさそうやな」とかは、1回その景色を見てから言うとこ、と思うようになりました。ネクストブレイク枠だった時も、「売れてもそんな変わらんのちゃうかな」とか思ってたんですけど、最近ちょっとテレビの現場が増えたら、景色が違ったんです。上に上がってみないとわからんことがたくさんあるので、1回上がってからゴチャゴチャ言いたいなと思います。

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「後進のためにも、売れてる人がモテてカッコいい、を体現したい」(嶋佐)

ーーおふたりは、売れてる人がモテてかっこつけるところをみせないと、芸人になりたいという後進が育たない、ともおっしゃっている。

嶋佐 そこはね、やっぱり体現したいっすね。ダウンタウンさんとか、直撃したんで。あの頃の芸人はギラついてますよね。破天荒で、カリスマ性があって、イケイケだった。今は時代が変わって、芸人が舐められがちなので。もう1回ね、芸人のカッコいい、イケイケな部分を見せていきたいですよね。とは言いつつ、マイペースにいろいろ気にせずやれたらいいなと思ってます。

屋敷 四千頭身の後藤くんが、あの若さでタワマンに住んでアウディ乗ってるのとか、最高やなと思います。YouTuberになりたい若い子が多いこの時代に、四千頭身を見て「俺も芸人になったらあんな感じになれるんや」って思うコが出てきたらいいですよね。

ーー屋敷さんはそういう振る舞いをやってます?

屋敷 全然やらないです(笑)。そういう性格じゃないかもしれないです。貯金額とかは、聞かれたらすぐに答えようと思ってますけど。いつまでも「金ない金ない」って嘘ついててもしょうがないんで。

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「見た目の良さ=顔の良さ、ではない」(嶋佐)

ーー「見た目なんて関係ない」「才能だけで勝負する」という芸人さんをどう思いますか?

嶋佐 俺は、見た目がダサい芸人さんは、あんまカッコいいと思わないです。売れた芸人さんは、ダウンタウンさんも、とんねるずさんも、みなさんもれなく見た目もカッコいいんで。

ーー一緒に仕事をする芸人さんで、オシャレでかっこいいなと思う人は?

嶋佐 見た目って顔の格好良さと違いますもんね。清潔感とか…。マジ誰だろう。あ、おぎやはぎさん! おしゃれな感じがありますよね。男から見てもカッコいいし、女の人は矢作さんとか好きですよね。ラジオとかテレビでご一緒させていただくときも、カッコいいな、と。おしゃれで、キレイで、面白い。

屋敷 おぎやはぎさんには、なられへんけど憧れますね。何着ててもおしゃれ。あと、バナナマンさんとかね。

嶋佐 バナナマンさんはかっこいい。うん。

屋敷 あと、さまぁ〜ずさんにもあこがれます。ゆったり自分のペースで仕事をしてるイメージで、ちゃんと単独ライブをやっているところがカッコいいです。

嶋佐 芸歴を重ねると、売れた人は顔つきも優しくなりますよね。俺らはもともとそんなにギラギラはしてないんですけど、ダサいことをしたくないっていうのはあります。

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