ブラシを変えればメイクは激変!

メイクブラシの選び方・お手入れ法をプロのヘアメイクが徹底レクチャー!

更新日:

VOCE2021年5月号 上西星来

「メイクをアップデートする鍵はブラシにあり」。人気ヘアメイクのGeorgeさん、paku☆chanさんが、ブラシ愛をとことんトーク。選び方からお手入れ法、おすすめのブラシ専門店までご紹介します!

目次

ブラシを制するものがメイクを制するのです!

Georgeさん paku☆chanさん
語ってくれたのは…

ヘア&メイクアップアーティスト

(左)Georgeさん

繊細なメイクのポイントは、ツールのチョイスにあり!
旬を取り入れつつ、その人の美しさを最大限に引き出すメイクで女優等の信頼も厚い。VOCE ウェブサイトのメイク動画連載「George365」や、自身のYouTubeチャンネル「George’s Beauty up」も人気。

ヘア&メイクアップアーティスト

(右)paku☆chanさん

国内外ブランドを問わず、幅広い種類のブラシを所有
ロジカルでしかもキレイになれるメイク論で、メイク企画にひっぱりだこ。多くの女性誌でのメイク連載のほか、著書『すべての「キレイ」に理由がある #かわいい超え 大人メイク教本』(講談社)も話題。

ブラシを使いこなせると……

VOCE2021年5月号 上西星来
ブラシを使いこなせてない/使いこなせてる
  • エッジがキレイに描ける
  • 色ムラがなく発色が美しい
  • メイクの完成度が断然UP!
  • パーツの形も自然に際立つ!
Georgeさん
Georgeさん

インスタなどに寄せられるフォロワーさんからのお悩みに、「メイクのとき、ブラシを使いこなせない」というのがけっこう多くて。


paku☆chanさん
paku☆chanさん

でも実は指やチップよりブラシの方が簡単&キレイに仕上がることってすごく多くない? プロとそうでない人の差ってブラシの使いこなし術にあるのでは?と思うほど。


Georgeさん
Georgeさん

たとえばパウダーアイシャドウも、指だとムラになったり、目尻やキワがガタついて、難しかったりするよね。


paku☆chanさん
paku☆chanさん

さらに私がブラシ塗りを推奨する理由として挙げたいのが“圧”なの。指やチップだと自分が思っている以上に強い圧がかかるので、どうしても想定より濃くつきやすい。もちろん、なりたい仕上がりによっては指やチップの方がベターな場合もあるけど、失敗しにくいという点においてはブラシ塗りが一番。自分が狙った濃さや形になるまで、ジワジワと重ねていけばいいのでテクニック要らず。


Georgeさん
Georgeさん

ブラシは毛先が柔らかいから、意識せずともつきすぎを防げるもんね。


paku☆chanさん
paku☆chanさん

特にブルーなどの肌になじまない色は、つけすぎると大変なことになるからブラシ塗りがおすすめなんだよね。


Georgeさん
Georgeさん

私はベースメイクもブラシ必須。


paku☆chanさん
paku☆chanさん

私も! リキッドにしても、パウダリーにしても、薄く均一につけられるから。


Georgeさん
Georgeさん

軽くキレイに仕上げたい。それがブラシ塗りなら簡単に叶うところがいい。


paku☆chanさん
paku☆chanさん

セルフメイクでもブラシを使う?


Georgeさん
Georgeさん

もちろん。手早くできて失敗しないから、セルフメイクこそブラシ!


paku☆chanさん
paku☆chanさん

いかにも“塗りました”って感じにならないところがいいんだよね。


Georgeさん
Georgeさん

ここ数年多い“韓国メイク”をテーマにしたメイクでも欠かせないよね。


paku☆chanさん
paku☆chanさん

韓流の女優とかアイドルのあのきめ細かい肌って、手だけじゃ再現できない。


Georgeさん
Georgeさん

分かる~! そもそも韓国の人ってメイクのときにも手で直接顔を触ることをしないイメージ。ベースだけじゃなく、カラーメイクの際にも。


paku☆chanさん
paku☆chanさん

だからブラシが充実してて。自粛前は韓国にプロがみんな買いに行ってたね。


【paku☆chanさん】スタメンブラシセット
【paku☆chanさん】スタメンブラシセット
【Georgeさん】スタメンブラシセット
【Georgeさん】スタメンブラシセット

ブラシも“毛”。だからお手入れはシャン&トリで

paku☆chanさん
paku☆chanさん

お手入れ次第でブラシの寿命って変わるじゃない? Georgeさんはどんな風にお手入れしてる?


Georgeさん
Georgeさん

私は洗面器にお湯を張って、シャンプーを1~2滴垂らしたもので汚れを落とし、よ~くすすいだら同じように薄めたトリートメントで仕上げてるよ。特にフェイスブラシはトリートメントすると、毛がふわふわになって肌触りがよくなるの。リップやコンシーラーみたいな、粘度の高いものがついてるブラシは、最初にクレンジングオイルで軽く予洗いしてる。


paku☆chanさん
paku☆chanさん

私は固形石鹸で洗ったあと、Georgeさんと同じようにトリートメント。アルコール系のブラシクリーナーはひどく汚れたときには使うけど、毛が傷むからあまり使いたくなくて。


Georgeさん
Georgeさん

私もアルコール系は、ロケなどすぐ水洗いできない場所でしか使わないなあ。


paku☆chanさん
paku☆chanさん

洗ったら、お風呂のフタの上に厚手のタオルを敷いて、その上に並べてる。それで浴室乾燥を使って一気に乾かす!


Georgeさん
Georgeさん

私も一緒! 立てて乾かそうとすると、水分がブラシの根元に染みちゃって乾かないのよね。面倒な作業だけどブラシに皮脂がついたままにしておくと、不衛生なだけでなく、ムラになったり、色がのらなくなるからサボれない……。


paku☆chanさん
paku☆chanさん

仕上がりに差が出るもんね。


「何を選ぶか?と同じくらいお手入れは重要! 仕上がりに差がつきます」

Georgeさん

「目に見えない皮脂や汚れが、ムラや発色の悪さの原因になる!」(Georgeさん)

天然毛or人工毛。プロは臨機応変に使い分けが基本

paku☆chanさん
paku☆chanさん

リス毛などの天然毛とナイロンなどの人工毛。どっちを使えばいいの?という質問をときどきされるけど、プロはどちらも使ってるよね。


Georgeさん
Georgeさん

天然毛の方が良いと思われがちなんだけど、パーツやアイテムによって、向き不向きもあるから。


paku☆chanさん
paku☆chanさん

たとえばリキッドファンデやコンシーラーは天然毛だと液を吸っちゃって人工毛の3倍くらい使わないと同じ仕上がりにならないから、私は人工毛派。


Georgeさん
Georgeさん

同じく! ちなみにアイブロウブラシは、人工毛だとなかなかうまく毛に絡んでくれないから天然毛。アディクションのアイブロウブラシは本当に優秀。


paku☆chanさん
paku☆chanさん

粉体とかテクスチャーによって、人工毛がいい場合と天然毛がいい場合はまちまち。一概には言えないよね。できれば両方揃えておいて、パーツやアイテムごとに使い分けるのがいいと思うな。


メイク上達のためにもブラシにぜひトライ!

Georgeさん
Georgeさん

ね、読者の方が初めてブラシを買うとしたら、どんなブラシがいいと思う?


paku☆chanさん
paku☆chanさん

最初はブラシセットが楽よね。シュウ ウエムラとかNARSとかの期間限定のコフレによくあるような。


Georgeさん
Georgeさん

まず揃えるべきアイテムが入ってるから、確かにおすすめだしコスパも◎。


paku☆chanさん
paku☆chanさん

ベースメイクに関しては、人工毛の方が特に初心者さんには使いやすいかと。少量かつテクニックレスで、均一に薄膜に仕上げやすいから。


Georgeさん
Georgeさん

そうだよね。カラーメイク用のブラシも揃えるなら、ハイライトやチークに使えるブラシを1本、アイシャドウ用の大きさの違うブラシを1本ずつが基本セットかな。ちなみにハイライトやチークブラシは大きすぎない方が使いやすい。狙った形にのせられるの。


paku☆chanさん
paku☆chanさん

個人的にはヴィセ アヴァンのフェイスパウダーブラシを推したい。優秀なうえに、プチプラだし。仕事でも使っていて、もう何個リピートしたかわからない!


Georgeさん
Georgeさん

私も見てくれている人が買いやすいから、インスタライブのときはだいたいヴィセ アヴァン。シャドウブラシも優秀なの。


paku☆chanさん
paku☆chanさん

シャドウ用はエレガンスのつくし型ブラシをヘビロテ。


Georgeさん
Georgeさん

昨年11月にリニューアルしたNARSもいいよね。シャドウ用なら24番かな。


paku☆chanさん
paku☆chanさん

どんなブラシも使い込むうちにだんだん使いやすくなることが多いから、買った直後は多少使いにくくても、しばらく我慢してみるのもポイント!


Georgeさん
Georgeさん

ブラシを上手に使えるようになれば、メイクのクオリティもグンと上がる。読者の皆さんもぜひ、トライしてみてね。


「ちょうどいい濃さを実現するのがブラシ。それをみんなに知ってほしい!」

paku☆chanさん

「はみ出す、にじむ、つけすぎ、を回避するためにもぜひ!」(paku☆chanさん)

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2人のベストブラシセレクションを紹介!

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