■教えてくれるのは
ヘア&メイクアップアーティスト 向井志臣さん
マキアージュの商品開発の他、広告や国内外のショーのメイクアップも担当。そのセンスが女優やタレントから絶大な支持を得ている。
■相談者
VOCEST! GOLD 250 原田 佳代子さん
職業:大学生 年齢:21
趣味はメイク、ショッピング、茶道、華道など。敏感肌なので保湿ケアは欠かせない。肌に優しいコスメを常に捜索している。
向井さん
「“絶世の女優美人メイク”をテーマに、有名人のパーツを再現する技を取り入れて、セルフメイクをしてもらおうと思います! 今回チャレンジしたいパーツは、この3つです」
“絶世の女優美人”になるために真似したい3つのパーツ
✔︎長谷川潤さんの強い太眉:「印象的な太眉は、アイブロウメイクテクニックで再現します」
✔︎柴崎コウさんのアーモンドアイ:「目頭の強いアーモンドアイに近づけるアイメイクテクニックを取り入れましょう」
✔︎石原さとみさんのぷっくりとした唇:「上下に大きい唇を再現するのには、リップライナー使いがカギになります」
原田さん
「自分の唇でも石原さんのふっくらとした唇に近づけるのか少し不安がありますが、どんな風に変わることができるのか、とっても楽しみです」
向井さん
「大丈夫です。すごくキレイになれると思うので、早速やってみましょう!」
“絶世の女優美人”メイクのポイント1:
【長谷川潤さんの強い太眉】
①『眉下描き足し』で彫深目もとに
眉頭は最後に強めるので、眉頭から1cm入った場所からスタート。眉尻に向かって、グレーのアイブロウペンシルで、眉毛の下のラインに1本ずつ毛を描いていくようなイメージで。下を描くことによってまぶたが狭まって見えるので、目もとを彫り深く見せることが可能に。
②『長め眉』で大人っぽさを演出
眉尻の位置は、小鼻と目尻を結んだ直線の延長線上。長めに描くことで、長谷川潤さんのような大人っぽい印象に仕上がる。
③眉頭は『薄いタッチ』で自然に
眉頭は顔の内側に向かって、薄くタッチをつけるようにして描き足す。その後、スクリューブラシでなでるようにしてぼかしなじませる。
“絶世の女優美人”メイクのポイント2:
【柴崎コウさんのアーモンドアイ】
①『目尻側塗り』で横幅を演出
柴崎コウさんの切れ長な目を再現するのには、目尻にボリュームを持たせることが重要。目尻から塗ることで、目尻側が濃くなり横に広がったように見せることができる。目尻の目のキワにたっぷりとブラウンシャドウをのせた後、アイホール全体に広げる。
締め色のラズべリーブラウンを目尻より1cm外側から目頭に向かって、二重幅にのせる。こちらも同じく、目尻側から塗って。横幅を強調することで、大人っぽい雰囲気も手に入る。
②『ライナー仕込み』で目に力強さを
黒のリキッドライナーで、まつ毛とまつ毛の間を埋めるように細く描く。地面と水平になるようにして、目の端よりも5〜7mmほど長めに引いて。
柴崎コウさんの一番のポイントとなる、目頭。鏡を正面にして、顔を少し横に向けた時に見える目頭の粘膜に細くラインを仕込む。目頭にラインを引くことで、目が寄ったように見せる効果&目力を強くする効果が。
“絶世の女優美人”メイクのポイント3:
【石原さとみさんのぷっくりとした唇】
①リップライナーで『丸み』を演出
上唇よりも1〜1.5mmほど大きく、リップライナーでふっくらと丸みを帯びるように描く。鏡に対して斜めに顔を向けた時に、口角から上唇の山まで丸みを帯びた形になるように意識。
下唇は元々の輪郭に沿って、同じく丸みを持たせる意識で描く。
ラインを縁取った後は、リップライナーで唇の中を塗りつぶす。
②『オンルージュ』でぷっくり感アップ
唇の中央にたっぷりとのせた後に、全体になじませるイメージで塗る。すでにリップライナーで縁取っているので、しっかりと塗りつぶす意識はしなくてOK。
さらに、女優美人メイクを引き立てるヘアスタイルもご紹介。
“絶世の女優美人”メイクを引き立てる+α:
【ツヤ髪+S字のカールのふんわりスタイル】
ウエット感のあるツヤ髪にS字のカールを取り入れて、やわらかさのあるヘアスタイルに。
①ブラッシングでセンター分け
ブラッシングで髪を整える。前髪は後ろにとかして、センター分けに。
②ヘアミスト仕込みで立体感を
ヘアミストを前髪の根元と髪の表面を中心に、髪全体に吹きかける。
③ドライヤーで髪を立ち上げる
前髪は根元を持ち上げて下から温風を当て、後ろ髪は上から毛先に向かって乾かす。このタイミングで再度ブラッシングを行い、毛流れを整える。その後、冷風を上から当てれば、しっとりとしたツヤ髪に。
④ストレートアイロンでS字カールづくり
<前髪>
前髪の根元をストレートアイロンを挟み、上に向かって持ち上げながら、くるっと内側に返して中間は内巻きに。そのまま毛先に向かってスライドさせて外巻きにする。
<耳前>
耳前のサイドの毛束をとって、耳の高さからアイロンを入れる。中間は内巻きにして、毛先は外巻きにしてS字カールをつくる。
<後ろ毛>
後ろの毛は耳の高さで上下に分けることで扱いやすく。下の段の毛束の中間部分は巻かずに真っ直ぐおろし、毛先のみ外巻きにする。
上の段の毛束は中間を内巻きにして、毛先を外巻きに。最後にスタイリング剤を全体になじませて完成。
“絶世の女優美人顔”に変身!
原田さん
「何回鏡を見ても、自分だと思えない変化に驚いています! リップメイクは唇に色をつけるだけのものだと思っていたので、リップライナーでこんな風に唇の形まで変えることができるんだと気付かされました」
向井さん
「リップライナーは優れたアイテムがたくさんあります。口もとで印象が変わるので、ぜひリップライナーをうまく使いこなして欲しいと思います」
プロの技をセルフメイクに取り入れて、“絶世の女優美人顔”を手に入れましょう!
■石原さとみさんのぷっくり唇を再現するアイテム
マキアージュ スムース&ステイリップライナー N RD321 ¥900(編集部調べ)/資生堂
美形フォルムを描けるリップライナー。にじみを防ぎ、発色が持続。
ルナソル シークレットシェイパー フォーリップス 01 Bare Beige ¥3850/カネボウ
ラインを縁取るも塗りつぶすも思いのまま。ラインの太さを調節しやすい楕円芯で洗練されたリップメイクを叶える。
RMK キセルWライナー(限定) 04 くりかわ茶 ¥4000/エキップ
パウダーアイライナーとクリーミィな質感のペンシルリップが一体になったWエンドタイプ。するすると軽やかな描き心地で、唇全体に塗るのも簡単。
構成・文/丸山澄華
Edited by VOCE編集部
公開日:
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