つかない。ついても肌荒れしない【“対花粉”の闘いに新展開あり】
美容ライター
入江信子
花粉、PM2.5などの大気汚染物質、はてはウイルス、と紫外線以外にもブロックしなくちゃいけないものが、続々浮上してきた今。並走するように、ブロック系ケアも進化してきたのは頼もしい限り。特に日本人の国民病=花粉症に悩む人(私もそう!)にしてみれば、ホント、ありがたいことです。
たとえば、もっとも新しい技術のひとつが、ビオレUVのそれ。これまで、肌に花粉やPM2.5などの微粒子がつかないようにするには、肌上に薄いヴェールみたいな膜をつくり、イオンの力などを利用してブロックする方法が主流だった。が、こちらは、肌にキメよりも細かい凹凸のある膜を形成して、微粒子をつきにくくするしくみ。「膜がツルツルなめらかなほうが、つかないんじゃない?」と思いがちだが、実は肌と微粒子が接しすぎないよう、凹凸によって微妙に距離を取ると、ある種の引力が働きづらくなり、微粒子が引き寄せられにくくなるのだそう。
一方、d プログラムのBBは、「スギ花粉の抗原タンパクCryj1が肌の表面に作用すると、酵素トロンビンが活性化してバリアが低下。肌荒れが発生する」というメカニズムに注目。ちなみにその肌荒れは、花粉症がない人でも起こっているというから、思い当たる節がある人も多いのでは? で、このBBには、トロンビンの活性を抑えるグルタチオンという成分を配合。バリアの低下を防いで、肌荒れから守ってくれるのだという。いずれ劣らぬ新技術、花粉のイライラを少しでも減らしたいなら、頼るが勝ち。
撮影/吉田健一
Edited by 大森 葉子
公開日:
この記事に登場したコスメ(2件)
この記事に登場したプロ