生きていたら、ストレスや不安がゼロになることはありえない。でも、この経験には絶対に意味がある。その考え方そのものが、幸せの秘訣なのかも
辛い出来事も受け止め方次第で幸せの原動力に!
まさしく“激動”だったこの一年。世界中の人たちが、出口の見えないトンネルを“そろそろ終わるかな?”って希望と失望を交互に感じながら、歩いているような日々でしたよね。私もおんなじ。だけど、この一年はただ大変なだけだったわけではなく、経験によっていろんなことをクリアにできた時間でもあったなと思うんです。
たとえ辛いことが起きたとしても、すべては自分の受け止め方次第。辛い経験をしたことで、誰かを励ます言葉に真実味が確実に増すだろうし、人は辛いときにどんなことを言われたらうれしいのか、逆に何を言われたら傷つくのかもよくわかるようになる。この一年で身についた“共感力”は私のこれからに必ず活きる。そう信じているんです。
私は本当に人に恵まれていて、この人みたいになりたい! と思えるような先輩がたくさんいます。幸せなことですよね。その人たちはいつも、これからの指針となるような言葉をかけてくれて、それは私の財産になっています。
昔、レギュラーの仕事が一気に終わってしまって落ち込みそうになっていたときに「徐々によりも一気に失う方が大切なものがわかる。これはいい経験なんだよ」という言葉をかけてくださった先輩がいました。その言葉にハッとさせられたことで立ち直れたし、奮起もできたからこそ今がある。
私もそんなふうに、家族や友達、仕事仲間といった大切な人たちの心を勇気づけ、笑顔にできるような言葉をかけられる人になりたい。それが今の目標です。
撮影/三瓶康友 ヘアメイク/北原果(KiKi inc.) スタイリング/宮澤敬子(WHITNEY) 取材・文/中川知春
Edited by 松本 薫
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