教えてくれたのは……
トータルビューティアドバイザー
水井真理子さん
独自の理論とわかりやすいメソッドが大人気。ご本人の肌も、油分のおかげで乾燥知らず。
カネボウ化粧品(研究員・スキンケア担当)
村上泉子さん
生活環境や生体リズムが肌に与える影響などの皮膚生理機能、肌評価の研究に携わる。
ビューティエディター
入江信子さん
本誌をはじめとする雑誌で美容記事を企画、執筆。エイジングからくる乾燥に悩む日々。
ビューティサイエンティスト
岡部美代治さん
「VOCE」でおなじみ、スキンケア刑事。肌や製品への深い知識を生かし、鋭く考察。
ゴワついたときに最適!【乳液】
油分ケアの入門編として、もってこいなのが乳液。
岡部さん
基本的にはクリームより油分が少なく、水分が多いつくり。肌になじみやすく、みずみずしく整えてくれます
水井さん
肌がゴワつく人、柔らかくしたい人に向いています。クリームに比べて浸透性が高いので、トライしやすいはず
とはいえ、やはりベタつくと感じる人も多いよう。
入江さん
今は一口に乳液といっても、軽いものからクリームっぽいものまで幅広い。自分に合うものを探して
\あるある勘違い/
◆油分が多くてベタつきそう
◆とろみ化粧水で保湿は十分!
◆たっぷりの美容液でフタをしているから不要
油分を多く含んでいない化粧水や美容液では、フタの役割は果たせないし、肌本来のバリアをケアすることも難しい。だから
入江さん
とろみ化粧水や美容液でケアを終わらせるのはアウト。また、今の技術は進化しています。「ベタつく」の先入観は一旦捨てたほうがよさそう
水と油をバランスよく速攻チャージできる
浸透が早く、塗るだけで水分と油分の両方をスピーディに補えるのが乳液のいいところ。
水井さん
アラサーの場合、よほど乾燥がひどくない限り、乳液かクリームのどちらか1品を使えばOK。選ぶときは、「自分の肌に保湿力が足りているか」「好みの感触」「ハリ、ゆらぎなどの目的」の3点を考えます
肌を和らげるからマイルドな角質ケアとしても
水井さん
乳液でマッサージすると、不要な角質を優しく落としながら保湿できて、ふっくら。敏感だけど角質が溜まりがちというときにも
お風呂に入りながら、適量の乳液をなじませてクルクル。
“ビギナーにおすすめ”水井さんセレクトアラサー向け乳液リスト
【うるおい】プチプラで保湿力抜群の優等生
肌自らうるおう力を高める浸透型ヒアルロン酸、バリア強化の発酵ヒアルロン酸など、7種のヒアルロン酸配合。こっくりなめらか。
肌ラボ 極潤プレミアム ヒアルロン乳液
140ml ¥900/ロート製薬
【ハリ】プリンとはずむ、毛穴レスな肌ならおまかせ
乳液らしからぬ軽い質感で、外的刺激による肌コンディション低下に対抗。ハリはもちろん、毛穴目立ちもケアし、つややかさを加速。
SK-II スキンパワー エアリー
50g ¥12000(編集部調べ)
【ゆらぎ】話題の成分で弱ったバリアが即、復活!
アトピーのケアにも用いられるヘパリン類似物質を医薬部外品向けに開発してイン。乱れたバリアを立て直し、肌荒れをすぐさま解消。
カルテHD モイスチュア エマルジョン
〈医薬部外品〉120ml ¥1800/コーセーマルホファーマ
実は乳液とクリームにはっきりした定義はない
村上さん
水分と油分を混ぜ、乳化させているものを「エマルション」といい、乳液もクリームも含まれます。そのなかで粘度の高いものはクリーム、低いものは乳液ということが多いですが、明確な定義はありません
\乳液のバリエを知る!/
1【先行乳液】
順番は自由だけど「洗顔後すぐ」がベスト
岡部さん
洗顔後の肌のバリアを即座にリカバーすることが可能。化粧水後に使っても問題はありませんが、なじみを考えるとやはり洗顔後に
1「先行乳液の老舗ブランド。肌にやわやわなじみ、バリアを構築し、あと肌ふくよか。」エクサージュ モイスト アドバンス ミルク II 200g ¥5000/アルビオン
2「弾力がないならコレ。肌がときほぐされ、立ち上がる。」リフトディメンション プランプ ファーム エマルジョン 200ml ¥7000/コスメデコルテ
2【透明乳液】
ジェルのように透明で、“乳液嫌い”に好評!
入江さん
見た目が白いとベタつきそうと感じる人のために開発されたのが、透明な乳液。保湿力はライトなので乾燥が激しくない肌向け
1「浸透感が高い透明乳液でうるおいが巡る肌に!」ベネフィーク ドゥース エマルジョン I 150ml ¥4200(編集部調べ)/資生堂
2「悩みに応じたカートリッジと組み合わせて。」クリニーク iD ドラマティカリー ディファレント ハイドレーティング ジェリー 115ml ¥6500(カートリッジとセットで)/クリニーク
撮影/金栄珠(人物)、藤本康介(静物) ヘアメイク/金澤美保 モデル/メドウズ舞良 取材・文/入江信子 構成/佐野桐子
Edited by 佐野 桐子
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