甘さに逃げない、春の美人顔【長澤まさみ】春こそメイクで色っぽく
教えてくれたのは…
ヘア&メイクアップアーティスト
河北裕介さん
さりげないからこそ匂い立つ。それが色気のベストバランス
色気は“出そう”という作為が見えちゃうと、途端にメイクもファッションも安っぽくなるもの。切れ長ラインを引いて赤リップを塗るみたいな分かりやすいものではなく、たとえばマニッシュなスタイルに潜む女っぽさのような……。秘めているからこそ、伝わってしまう。そんな、さりげない色気こそ目指すべきゴール。
ちょっとだけ、崩すそのアンバランスさが色気を引き出すことも
VOCEを好きな人たちなら、きっとできると思うんだけど……。メイクは完璧を目指さず、どこか隙を残したほうが、色っぽくなることも。たとえば、ちょっと強めのメイクには、ほぼすっぴんの眉を合わせてみたり、リップもきっちり塗らずに、ラフに透けさせたり。ちょっとした“崩し”という隙が、色香を生む。
春らしさと色っぽさを両立させるならツヤや透け感にこだわるのが近道
春に重さは似合わない。色っぽさを表現するときだって、軽さは大事なキーワード。だからといって、淡い色ばかりを使う必要なんてない。リップは軽やかなツヤ発色かふわふわな薄膜マットな発色を選び、目元はシャドウをうっすら透けさせて。無防備な"生"っぽさで春の色気を楽しもう。
自分と真摯に向き合う姿勢そこはずっと変わらない
長澤さん
実はお会いする前は、すごいイカつい人だと思って緊張してたんです。
河北さん
もう10年くらい前だよね。
長澤さん
でも実際はすごく優しかった。河北さんがいるだけで、現場が和やか!
河北さん
光栄だねえ。まあちゃんは昔からストイックで必ず何でもやり遂げる人。
長澤さん
こちらこそ光栄(笑)。河北さんのメイクって、いい意味で男性目線なんです。色気にはいろんな種類があって、女性が思う色気、男性が思う色気は別物で。どっちがいいとか悪いではなく、その日の気分で選べばいいと思うのですが、河北さんがメイクで表現してくれるそれは男性目線。だからこそ、女性の“好きな人に魅力的だと思われたい”って気持ちを叶えてくれるものだと思うんですよね。
河北さん
色気って難しいよね。ゼロにするのも味気ないし、重たい色気じゃトゥーマッチ。今回のメイクは、その絶妙なバランスを狙ってつくったつもり。
長澤さん
私、実は、メイク以外でも河北さんに感謝していることがあるんです。
河北さん
え!? なんだろ?
長澤さん
昔、肘と膝は黒ずむからオイルをこまめに塗れと口うるさく言われて(笑)。その教えを守ったら黒ずみが消えたんです。これからもご指導よろしくです!
イエローとピンクでつくる洒落た色気
花びらの透けるような色って儚げで色っぽい。そんな色や質感からインスパイアされたメイク。イエローやピンクといった肌になじむペールトーンをふわり。目のキワも締めずに柔らかく仕上げよう。
長澤まさみ「春らしい色使いだけど甘すぎない絶妙さがサスガ!」
【使用したのはこちら】
透け発色のマット質感。鮮やかなイエローが春らしい。
シングルアイシャドー
5365 ¥2500/NARS JAPAN
微細なパールとヌーディトーンで淡い影を仕込めるシャイニーベージュ。
アイエディション(リキッドカラー)
02 ¥1300/エテュセ
C.薄軽マットな質感が魅力。コーラルピンクでイエローシャドウとの相性もばっちり。
エアーマット リップカラー
00043 ¥3500/NARS JAPAN
【HOW TO】
1.アイホール全体と涙袋にシングルアイシャドーをオン。イエローは肌になじみ立体感を増すので強めにのせて。
2.アイエディション(リキッドカラー)をアイホール全体と涙袋にオン。ベージュを重ねることで肌なじみと立体感をアップ。
3.エアーマット リップカラーを唇の輪郭通りに塗る。閉塞感が出ないように、さらっと薄~く塗るのがポイント!
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くすみ色のワントーンでつくるハンサムな色気
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