高畑充希 自由に、一途に、前を向く。
今までは期待に応えなきゃと思うことが多かったけど、助けてもらうことが楽になり、仲間に頼れるようになりました
元々、ハードルを高く持ちたいとか、ストイックなタイプでもないんですが、去年は「明日どうなるか分からない」という日々が続いたこともあり、「お仕事があるだけでありがたい!」と改めて思うように。現在放映中のドラマを昨年撮影したときに私よりも周りの方が輝くことで、それでドラマが動いていく素晴らしさを肌で感じて、「期待に応えなきゃ!」と自分のお尻をたたいていた感覚がなくなりました。誰かに助けてもらいながら、楽しんでもいいんだって思えるようになったんです。
毎日楽しければラッキー! 幸せのハードルが下がりました
「奇妙に聞こえるかもしれませんが、最近自分の中にあった『幸せのハードル』が下がったんです」と高畑充希さんは開口一番そう言った。昨年はエンタメに携わるすべての人々が無力感に苛まれ、苦しい思いをした一年。高畑さん自身も出演予定だった舞台が中止に追い込まれた。
「大変な時期でした。でも個人的には22歳くらいから忙しく走り過ぎていたので、ちょっと立ち止まって“この先どういうふうになりたいのか”を考える時間が持てたな、とも思っていて。そしたら、今までの『ここまで満たされてこそ幸せ!』という感覚が『今日はこうだったから充分幸せ』と小さなことで幸せを感じられるように。2021年がとても楽しみなんです」と高畑さん。
長かった自粛期間中は以前から継続中の英語レッスンにオンラインで磨きをかけたそう。
「ミュージカルでは海外のスタッフと仕事をすることが多いので、そういうときに雑談くらいできるようになりたくて。私はゼロを1にできるタイプではないですが、皆で集まってクリエーションしていく場所が大好き。歌もダンスもまだまだ発展途上ですが、30歳を目前にさらに楽しんでいきたいなって思います!」
撮影/中村和孝(まきうらオフィス) ヘアメイク/林由香里(ROI) スタイリング/長張貴子 取材・文/前田美保 構成/渡辺瑛美子
Edited by 渡辺 瑛美子
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