「矢野くんのピュアさは、ずっと意識して演じました」
——映画『矢野くんの普通の日々』、単独初主演おめでとうございます! 今回矢野くんらしさを表現するために、工夫された役作りはありますか?
「ありがとうございます! 声や姿勢はもちろんですが、矢野くんのピュアさはずっと意識して演じました。ストーリーが進むにつれて、矢野くん自身がクラスメイトに歩み寄っていくというか、距離感が縮まっていく変化みたいなものを感じて欲しかったので、そこはシーンで切り替えられるようにしていました。ストーリーを観ているうちに、矢野くんに対する印象が冒頭とはどんどん違う感覚になっていくかと思うので、何かを感じ取って楽しんでいただけたらうれしいなと思っています」
——不運体質なキャラクターということで、作中はユニークなシーンもたくさんあったのが印象的です。
「僕自身も経験したことのないシーンが多かったです。怪我のシーンはCGを使ったものもあるので、撮影中はどういう風になるのかまだわからなくて、完成した作品で実際にどう流れるのか僕も楽しみにしていました」
——ちなみに、一番記憶に残っているシーンは?
「身近にあるからこそ怖いなぁと印象に残ったのが、映画館のシーンです。席までの階段を登っているときに足を滑らせて下まで転げ落ちて、ポップコーンをぶちまけるんですが、ちょっと考えたら怖くなっちゃって……。今後僕が映画館に行く機会があったら、絶対に下の方の席を取ろうと思うようになりました(笑)」
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