教えてくれたのは……
ウォブクリニック中目黒 総院長
髙瀬聡子先生
皮膚科医。ウォブクリニック中目黒総院長。専門は皮膚科と美容皮膚科。丁寧でわかりやすいカウンセリングによる美容医療は人気が高く、本誌を始め雑誌やテレビなどでも活躍中。
話題の“薄肌”は間違ったケアで生まれている!
髙瀬聡子先生
医学的に“薄肌”という症状はないのですが、大人になってから肌が極端に外部刺激に弱くなり、赤みや乾燥、ヒリつきなどの肌悩みが出てきたのなら、角質ケアのしすぎなど間違ったスキンケアが原因かもしれません。角質ケアは1回で効果が出やすいため、頻繁にやりたくなってしまう人が多いんですよね。でも不要な角層だけでなく、必要な角層までオフしてしまうことで、バリア機能が低下して外部刺激に弱い“薄肌”状態になってしまうことも。そのまま続けていると、シミや肝斑、乾燥によるシワなど、エイジングが加速してしまいますよ。
薄肌の解説&正しいスキンケアはこちらの記事をチェック!
美容医療のやりすぎも薄肌の原因に?
髙瀬聡子先生
定期的にレーザーやピーリングを受けている人ほど、慢性的に赤みが出ていることが多いんです。美容医療も肌状態に合わせて適切に行わなければ意味がありません。不要な角質が溜まっていないならピーリングをする必要はないし、フラクショナルなどのレーザーも、基本的には「細胞をつくれと」お尻をたたくような施術。そんなことを続けていれば、10年後や20年後には人より早く老化してしまう可能性大です。慢性的に赤みが出ている肌、ヒリヒリしたりかゆみが出がちな肌はもちろん、鏡のようにツルツル、ペカペカでキメがなくなっている肌も、こうしたスパルタな美容医療ではなく“肌を育てる”ようなケアを最優先にすべき。
私たちが目指したい健康的な肌とは?
髙瀬聡子先生
赤みが出ていなくて肌トーンが均一で、キメが整っていてなめらかで、テカテカしたツヤではなく自然なつややかさのある肌。乾燥していないことも、健康的な肌の条件ですね。
薄肌が取り入れるべき美容医療とは?
髙瀬聡子先生
まず、ピーリングやレーザーを定期的に受けているならそれを見直すこと。そのうえで、肌の栄養剤となる6種のアミノ酸を注入して肌の土台を再構築できる“スネコス注射”や、ハリや電気を使わず風を当てるだけでセラミド生成を促進できる“ウィンセル”をおすすめします。ホームケアでは角質ケアコスメの使用をやめてほしいし、ターンオーバーを促進するレチノールコスメも避けたいアイテムです。
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薄肌がやりがちなNG行動を解説
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