【3限目】
“適切な”角質ケアをしよう!
自分の角層の状態がわかったところで、適切な厚みになるようなスキンケアを取り入れていく。角層が溜まって厚くなっているならオフするケアを、薄くなっているなら角層細胞を育てるケアを開始!
◆角層が厚すぎる人
穏やかな角質ケアを取り入れ、そのあとは必ず十分に保湿
髙瀬先生
ハードなピーリングは色素沈着の原因にもなるので、穏やかな作用のものを選択。そして角質ケアしたら保湿ケアを忘れずに。ちゃんと保湿できないなら角質ケアしないほうがいいぐらい。
普段の洗顔・クレンジングを見直し
水井さん
クレンジングや洗顔が適切にできていないと、角質が溜まったり逆に薄くなったり。洗い残し危険地帯を再度チェック。
フェイスライン、耳の前、髪の生え際は一番の危険ゾーン。洗浄不足も多いので気をつけて!
ほうれい線など、深いシワ部分は洗い残しの多い部位。指でなぞってしっかりクレンジング。
鼻の下や口まわりはメイク汚れが残りやすい部位。口輪筋に沿って円を描くように洗うこと。
額は洗浄不足になりがち。前髪ありの人は特に角質肥厚が多発。楕円を描くように洗って。
基本は酵素洗顔&クレイがおすすめ
水井さん
肌への負担が少なく、摩擦刺激を起こしにくい酵素洗顔とクレイパックをまず週に1度取り入れることから始めて。
最初の1ヵ月間は週一回の全顔ケア
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そのあとは2週間に一回の全顔ケア+1週間に一回の部分ケア
水井さん
溜まりやすさにも個人差があるので微調整が必要ですが、全顔は2週間に1度、Tゾーンは1週間に1度の角質ケアを。
・クレイ
水井さん
クレイの力で不要なものを吸着するため、摩擦にならず肌への負担もなし。皮脂が多く肌が強い人にとくにおすすめ。
・酵素洗顔
水井さん
そのとき取れるものだけをオフできるので、どんな肌質もOK。きちんと泡立て、時間を置かずに洗浄することが大事。
いつもの洗顔料に「ふりかけ」てもOK
パウダー状の酵素洗顔料は普通の洗顔料を泡立ててからふりかけて、軽く混ぜるようにするのもあり。
アフター保湿は優しいいたわりケアが正解
水井さん
角質ケアをしたあとの肌は、生まれたての赤ちゃん状態。優しく包み込むようなコスメで、いたわりケアをすること。
角質ケア直後はいたわり系化粧水
夏場の乳液・クリームのベタつきが苦手なら
◆角層が薄すぎる人
UVダメージのある夏の終わりは角質ケアより潤すケアを!
髙瀬先生
ちょっとの刺激で赤くなるような角層が薄くなっている肌は、“剝く”のではなく“育てる”ことを最優先に。夏の終わりは特に、将来の肌のためにまずは保湿ケアを徹底。
角質ケアコスメやスペシャルケアはお休み。まず角層を厚くしよう!
髙瀬先生
角質ケアの一種であるレチノールコスメもいったんお休みすべき。角質ケアよりも保湿ケアを優先し、代謝を整えて。
強すぎるマッサージや美顔器の使いすぎでも角質にダメージが
水井さん
ぐいぐいと肌を動かすマッサージ、肌の上をすべらせる美顔器も角質にダメージを与える行為。やりすぎは禁物です。
頬と小鼻脇の洗いすぎ、擦りすぎをやめよう
髙瀬先生
毛穴が気になる小鼻、ケアのとき最初に指を置きがちな頬は角質が薄くなりがち。赤みが出ていたらとにかく保湿。
赤みが出やすく、皮剝けしやすいのもこのエリア。落とすときも与えるときも、力の入れ加減に注意したい。
ブースターの多くが角質ケア。やりすぎていないか見直し!
髙瀬先生
角質をやわらかくして浸透を高めるブースター美容液も、角質ケアだと考えるべき。そのほかの角質ケアはお休みを。
2ヵ月お休みしたら……→敏感肌ブランドから選んで回数を調整!
髙瀬先生
健康な角層細胞が育ち、肌全体がふっくらしてキメも整ってきたら、2週間に一度を目安に優しい角質ケアを始めます。
◆ちょうどいい厚さの角層の人
デイリーケアでいまの肌を守りつつ、頻度に注意しながらスペシャルケア
髙瀬先生
赤みやヒリつきがなく、ゴワつき、くすみもない健康肌であれば、いまのスキンケアを維持するのがベストだと思います。スペシャルケアとして、AHAなどの角質ケアを取り入れるのもあり。ピーリング美容液や、ターンオーバーをサポートするようなアイテムは、1週間に一度ぐらいから始めましょう。
◆COLUMN
発酵食品やタンパク質を摂るとキレイな角質が育ちやすい
髙瀬先生
代謝を高めるには発酵食品が効果的です。それと肌の構成要素であるタンパク質、補酵素であるビタミンBは積極的に摂取したい栄養素といえますね。
撮影/水野昭子(人物)、伊藤泰寛(静物) モデル/軍司由稀(VOCEアンバサダー) イラスト/Ayumi Nishimura 取材・文/穴沢玲子 構成/佐野桐子 写真提供/shutterstock
Edited by 野崎 未来
公開日:
この記事に登場したコスメ(13件)
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