石井美保さん監修
\お手入れのアドバイスつき未来の肌悩み診断!/
美容家
石井美保さん
「スキンケアの手つきが強すぎます! 肌が動いている人はこすっている状態」
石井美保さん
ゴシゴシこすってないから摩擦レスと思っているかもしれないけど、肌表面が動いて引っ張られたり、シワが寄っていたりすれば、それは摩擦が起こっている証拠。“ハンドプレスしてなじませる”方法がありますが、プレスする圧が強すぎると、肌にシワが寄ってストレスがかかり、炎症が発生。シワが一時的なものではなく刻まれていくことになります。では、どう防ぐか。肌に優しく触れるのはもちろんですが、鏡を見ることが大事。シワが寄ってないか確認しながらケアしてみてください。
【こすっている】
手を縦、横、斜めにスライドさせたときに、伴い肌表面が動いたり、圧をかけすぎたりしてシワが寄っていたらNG。
【こすっていない】
手を動かしても、肌表面が動いていなければ、摩擦ゼロ。肌を包み込むように触れる、軽く垂直に押すはOK。
「コスメはたっぷりの量を使うのが正解」
石井美保さん
無意識に使っていると、意外と必要な量より少なくなりがち。説明書に記載されている量は最低限として認識しましょう。特に化粧水はたっぷりと水分を入れ込んでおくことで、ふっくらとしたハリや透明感が宿りますし、美肌が育ちやすい環境に。メイク崩れもしにくくなるので、朝こそたっぷりと与えるのが、石井式保湿の基本です。
・化粧水は500円玉大を3回以上
手に広げたときに全体がびしょびしょになるぐらいの量を取る。手に肌がピトッと吸いついてくるぐらいまで繰り返して重ねるが、肌の乾燥状態にもよるので3セットを目安に。
・乳液はポンプタイプなら3プッシュ以上
乳液も、基本多めが◎。“3秒ラップ”を繰り返すことでなじむはず。もちろん季節や肌状態に応じて量を調節することも大事。ベタつきが残るなら減らす、足りないなら増やして。
「潤いが逃げないように密閉するだけでいいのです」
石井美保さん
最近のコスメはとても優秀で、肌にのせるだけで勝手になじんで、肌の中に浸透してくれるものがほとんどです。なので、力ずくで入れ込む=プレスする必要はなし。潤いが浸透するまで肌から逃げないように、肌に手をピッタリとそわせるようにあてて密閉するだけでOK。この方法は、化粧水、美容液、乳液、クリームすべてに共通です。
・手のひら側全体によくのばし、温める
手全体を使ってなじませていくので、手のひらに取ったら、きちんと行き渡らせておくのがポイント。さらに体温が加わることで、肌なじみが一段とよくなるというメリットも。
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・密閉するように肌に手を置くだけ!
ラップのように肌を包み込んで密閉し、潤いが逃げないようにするのが目的なので、ぐいっと圧迫して押し込む必要はなし。肌表面に手全体をピタッと密着させてなじませる。
「広い面は手全体で“3秒ラップ”、細かい部分は薬指と小指で“3秒ラップ”しましょう」
◆広い面
石井美保さん
スキンケアをなじませるときは広い面から。肌表面を隙間なく覆うようなイメージで顔のカーブに合わせ手をフィットさせて3秒ラップ。このとき、必要以上に圧をかけて“プレス”するとシワがよるので、鏡でチェックしながら行うのが鉄則。
・まずは両頬を3秒包んで
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・額とあごを3秒ラップ
指を反らせると塗り漏れの原因に
手に力が入っていると、指が反って、肌から浮いてしまい、塗り漏れの原因に。顔のカーブに合わせて手を丸め、手全面を肌に隙間なくフィットさせる意識が大事。
◆細かい部分
石井美保さん
細かい部分や凹凸のある部分は、手全体ではカバーしきれないため、化粧水や乳液などを広げた薬指と小指を使ってなじませます。パーツに合わせて指をしっかり密着させて3秒キープし、浸透させましょう。特に目頭のくぼみや小鼻のキワは塗り漏れしやすいポイント。それが乾燥の原因になり、シワや毛穴目立ちに繋がるので、お忘れなく。
・目の下
・鼻の下
・目頭
・小鼻
クレンジングも肌の潤いに関わります。ベースメイクの濃さに合わせて選びましょう
石井美保さん
クレンジングにはメイクを落とす洗浄力が必要ですが、強すぎると肌に必要な皮脂や潤い成分まで洗い流してしまうため、クレンジング選びが大事。ハイカバー系など落ちにくものはオイル、薄づきファンデや日焼け止めのみならマイルドなミルクなど使い分けを。
石井美保さん監修
\お手入れのアドバイスつき未来の肌悩み診断!/
撮影/岩谷優一(vale.)、水野昭子 ヘア/大野朋香(air) スタイリング/青木宏予 モデル/上西星来 取材・文/楢﨑裕美 構成/佐野桐子
Edited by 野崎 未来
公開日:
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