私はずっと“愛”を語ってきたから、愛をベースに新たな使命を見つけたい
俳優としても人生的にも、新たな章が始まる予感!
「誰かがいるから潤いを感じる」という戸田さんの言葉は、「毎日の生活に潤いを与えてくれる物理的な“もの”は?」という問いへの答え。彼女にとって、潤いも幸せも“人”ありきなのだ。
「私、実は死への恐怖心が強くて。友人から“それは、今世での自分のテーマに気づいていないから。与えられた使命がわかれば、何も怖くない”って言われて。正直驚いたけど(笑)、何がテーマだろうと考えたときに、きっと『愛』かな、と。今は家族と過ごす時間が多いのでとても幸せ。そして私が俳優として演じることで救われる人がいる、と言ってもらえることがありますが、もう少し視野を広げたときに新たな使命が見えて、それを果たすことで心が喜びで満たされるような気がしていて。自分を信じて俯瞰して、次の転機を上手に迎えられたらと思っています」
自分の道を切り開いていく人というイメージが強いが、「保守的」と自己分析。
「海外の人と仕事をしたいと思うけど、私にハリウッドを目指すという価値観はない。日本語でお芝居するだけでもとても難しいと思うから。海外進出に挑戦しなかったことに対して後悔はないし、自分が合うと思う役からかけ離れた役に挑戦する必要もないと思う。本当にチャレンジしたいなら、悩む前にやると思うし、すればいい。そうやって自分の心の声に耳を傾けることが一番大事かな」
これから俳優の仕事を本格的に再開するに向け、自分に言葉をかけるなら?
「始まってしまえばエンジンがかかると思いますが、今は子どもに夢中で。だから、“子離れ、がんばれ”ですね(笑)」
心に耳を傾け、視野を広げることで、いい転機が待っている気がします
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俳優
戸田恵梨香/Erika Toda
1988年8月17日生まれ。兵庫県出身。映画『デスノート』で映画初出演を果たし、以降、ドラマ『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』シリーズや『大恋愛〜僕を忘れる君と』、NHK連続テレビ小説『スカーレット』、映画『母性』など数々のヒット作に出演。昨年、第一子を出産し、育児中心の生活を送っているが、ファン待望の本格的な俳優業復帰に向けての準備をスタート。
撮影/中村和孝 メイク/Haruka Tazaki(H studio) ヘア/KENICHI(SENSE OF HUMOUR) スタイリング/影山蓉子(eight peace) 取材・文/楢﨑裕美
Edited by 松本 薫
公開日:
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