子育ては予想外の出来事の連続。出たとこ勝負でやってみよう! と柔軟になれた気がします
最近肩の力が抜けた気がしています。私は計画通りに物事が進まないと結構テンパってしまうので、いつもきっちり計画を立てるタイプ。でも育児はそうはいきません(笑)。“出たとこ勝負”でやってみよう! みたいな柔軟な思考が出てきましたね。私はいつも通り普通に毎日を過ごしたいなぁって思います。
小さなことでも、自分の思いを周りの人に伝える大切さに気づきました
初めての子どもだから誰かに預けずに、自分でやらなくちゃって思っていましたが、寝不足で戸棚にぶつかったり足の爪割ったり……。本当にボロボロでした。早く復帰したいけど、人に任せたくない――。少し欲張りだったかな。小さい頃からギリギリまで自分で頑張りたい性格ですが、これからは小さなことも周りに伝えていこうと。ずっと子どもと一緒にいられる母親ではありませんが、限られた時間を誠実に向き合おうと思います。
偽りなく、全身で向き合いたくて思い切って髪を切って臨みました
北川さんが髪をバッサリとショートにしたとき、美界に衝撃が走ったのは記憶に新しい。それは映画『ファーストラヴ』の役作りのためだった。「ウィッグで対応することも不可能ではなかったんです。でも原作を読ませていただき、主人公の真壁由紀が“ずっとショートカットでいる”ことに意味があるのだと思い、偽りなく役と向き合いたくて思い切ってショートに。とてもシリアスな映画ですが、人知れず傷ついたり、ツラい気持ちを抱えている人が少なくない昨今、この役を通して今まで以上に周囲を細かく気にかけていきたいと思うようになりました。「しんどい」ってなかなか他人に伝えづらいものですよね。映画を見て「誰かに話してみようかな」と一歩を踏み出してもらえたら嬉しいです。
北川景子/KEIKO KITAGAWA
1986年8月22日生まれ、兵庫県出身。2003年にミスSEVENTEENでモデルデビュー後、女優として活躍。話題の作品に多数出演。クールな美貌と凛とした佇まいで同性から圧倒的な支持を集める。
2021年2月11日(木・祝)全国ロードショー
映画「ファーストラヴ」
北川さんが髪を30㎝以上カットし、全身全霊で臨んだ第159回直木賞受賞ベストセラーサスペンスの完全映画化。女子大生による父親殺害事件の取材を依頼される公認心理士・真壁由紀を演じる。2月11日より公開予定。
撮影/中村和孝(まきうらオフィス) ヘアメイク/山口久勝(allure) スタイリング/宇都宮いく子 取材・文/前田美保
Edited by 並原 綾
公開日: