NARS コンプレクション/スキンケア新商品企画開発部 バイスプレジデント
桑村真波さん
──「NARSライトリフレクティング」ファミリーに、待望のトーンアッププライマーが加わりました。
桑村さん
欲しいという声は以前からたくさんいただいていたのですが、開発に3年という長い時間がかかってしまい、ようやく完成できたトーンアップタイプのプライマーです。難しかったのは、次に重ねるファンデーションの色を変えることなく、肌に透明感を出すということ。このプライマーは、色を塗ることでトーンアップさせるのではなく、多偏光する2種類のパールをブレンドすることで、光を拡散させて透明感のある肌へ導きます。白浮きせず、素肌そのものが明るくなったような印象が叶うのも、そのパールブレンドによるも効果です。同時に、光を反射しやすいうるおいに満ちた肌をキープできるように、こだわった保湿成分をたっぷり配合しています。
NARS ライトリフレクティング トーンアップヴェール 30ml ¥6380
──NARSの創設者でありクリエイティブ・ディレクターであるフランソワ・ナーズ氏は、写真家としても知られています。光をとらえて肌トーンのバランスを補正しながら、肌を美しくみせる」という考え方は、まさにフォトグラファーならではですね。
桑村さん
フランソワは、撮影の現場でメイクアップアーティストが行うテクニックを、誰でも簡単に再現できるようにという考え方に基づいてNARSの全アイテムを設計しています。今回のプライマーは、彼の思想にテクノロジーが追いつき、実現できたと言えるアイテムですね。
NARS ライトリフレクティング ファンデーション 30ml 各¥7150
──ライトリフレクティング ファンデーションには新色4色が加わりましたが、いずれも色の名前がアジアの都市名です。「GION」は日本の祇園ですか?
桑村さん
フランソワが大好きな京都の祇園からインスピレーションを得たカラーです。ほかにも中国や韓国の都市名をつけました。ひじょうに繊細なニュアンスで異なる4色で、いずれもアジアのニーズに応えるために開発したカラー。ファンデーションの色を邪魔しない『ライトリフレクティング トーンアップヴェール』と合わせて使うことで、その繊細な色を美しく自然に纏い、またくすみや小ジワなどの肌悩みを目立たなくさせることができるのです。
(左)NARS ライトリフレクティング プリズマティックパウダー(ワンワード) 03878 10g ¥5830 ※数量限定
(右)NARS ライトリフレクティング プリズマティックパウダー(ワンワード) ルース 03731 11g ¥5830 ※数量限定
──大変人気のある「NARSライトリフレクティングセッティングパウダー」から、限定色のラベンダーが発売されるそうですね。
桑村さん
『NARSライトリフレクティング トーンアップヴェール』や『NARSライトリフレクティング ファンデーション』の新4色とひじょうに相性がいいラベンダーカラーですが、このパウダーも塗っても色がつくわけではなく、反射する光に紫のラベンダーカラーを感じられるというのがポイントです。毛穴やくすみを光でとばし、素肌を美しく演出するという従来の『ライトリフレクティングセッティングパウダー』の魅力はもちろん、アジアのみなさんにより好まれる仕上がりを感じていただけると思います。
NARS ライトリフレクティング メーキャップセッティングミスト 90ml ¥5500(8月14日伊勢丹新宿店、イセタン ミラー<NARS>取り扱い19店舗、meeco先行発売、8月23日数量限定発売)
──メイクの仕上がりをキープしつつ、乾燥から肌を守ってくれる「NARS ライトリフレクティング メーキャップセッティングミスト」も、特にこれからの季節には重宝するアイテムです。
桑村さん
ワンプッシュをしたときに噴射されるミストの量と粒の形状の開発に、苦労しました。セッティングという機能を叶えようとすると、どうしても肌がドライな状態になってしまう。相反するふたつの機能を両立させるために試行錯誤を繰り返しました。結果、このミストはメイクアップを約24時間キープしながら、肌も潤った状態に保ち続けられる。何度も付け直す必要はなく、朝にさっとひと吹きしたら、午後になって気分をリフレッシュしたいタイミングでつけていただければ、じゅうぶんに効果を感じていただけると思います。
──ブランド誕生から30周年という大きな節目にベースメイクのラインナップがさらに進化し、充実しました。
桑村さん
日本のみなさんにぜひ試していただきたいですね。自分の肌に自信を持っていただけるような仕上がりを体感していただけると思います。今年はこのほかにもNARSらしいメーキャップアイテムのリリースを予定しています。どうぞ楽しみにしていてください。
撮影/五十嵐真 取材・文/黒木里恵
Edited by 黒木 里恵
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