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教えてくれたのは…
東海大学理学部化学科教授
関根嘉香教授
皮膚ガス研究の第一人者として、ニオイについてのわかりやすい解説でメディアに引っ張りだこ。著書は「皮膚ガスのはなし 体臭は心と体のメッセージ」(朝倉出版)ほか。
残念ながら……【自分の汗クサさ】には自分で気づけない!
関根先生
電車の中で、人のニオイは気になっても、自分が発する汗クサさには気づけない可能性があります。なぜなら、人は新しいニオイ=他人のニオイには敏感ですが、身近なニオイ=自分のニオイには鈍感だからです。嗅覚は外敵の危険を察知するための、ひとつの大切な器官。いつもとは違うニオイをかぎわけることで、外敵や腐ったものを口にすることなどから、自分の身を守ることができます。そのため、電車の中でも周りの汗クサさが気になっても、慣れている自分のニオイには気づかないことがあるわけです。
クサいorクサくない? ビニール袋を使ってニオイをチェック!
気にはなるけど、自分が本当にクサいのかどうかはわからない……。自分のニオイを客観的に知る方法ってあるの?
関根先生
とても原始的な方法ですが、自分のニオイを知るために有効なのが、着用後の服のニオイを嗅ぐ方法。着用後の衣服をビニール袋に入れて袋の口をふさぎます。いったん、外の空気をかいでから、袋の中のニオイをかいでください。このとき酸っぱいようなニオイがすれば、周りの人からもクサいと思われている可能性があります。
いざ自分のニオイを知って、「これはちょっと……」と思うなら、今回紹介するケアにプラスして、生活習慣の見直しを取り入れるのもおすすめです。
生活習慣の見直しはこちらをチェック!
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ニオイ対策3つのステップ
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