【MOVIE:INTERVIEW】萩原利久
今年で25歳になり、もともと美しかった顔立ちに精悍さが増した萩原利久さん。映画『朽ちないサクラ』では念願だった刑事役に初挑戦している。
「いつか刑事を演じてみたいと思っていて、それこそ拳銃を握って犯人を追いかけるようなシーンに漠然とした憧れを抱いていましたが、今回は派手なアクションが求められる作品ではなくて。原作小説を読むと、ある事件に対して、さまざまな立場や視点が提示されて、そのたびに自分自身の捉え方もブレそうになる……。その“もどかしさ”や“歯がゆさ”は、この情報過多の時代に誰もが身に覚えのある感情なのではないかと思いましたし、俳優として映画化に携われることが光栄でした」
劇中で演じた磯川俊一は、主人公の森口泉(杉咲花)とバディを組んで事件の捜査を続ける刑事。役作りでは「白いイメージ」を保つことを心がけた。
「基本的に磯川はまっすぐな青年だし、彼が濁りのない人柄を保っていれば、強い思想を持つ他の登場人物の色が際立つのではないかと考えていました。真っ白な気持ちで撮影現場に向かえるように、夜更かしせず早めに寝るようにしてみたり(笑)」
2019年公開の映画「十二人の死にたい子どもたち」以来、杉咲さんとの共演は今回が2度目。
「やっぱり杉咲さんの存在感は別格です。一言一句に説得力があるから、日常会話のようなセリフの掛け合いでも心を揺さぶられてしまうんです。『すげえ……』と、言葉を失いそうになる瞬間がたくさんありました」
Q.普段、美容面で気をつけていることは?
A.忙しい時期でも、できる限り一日3食のリズムを保つことを心がけています。そこが乱れると、やっぱり体調やメンタルに影響して肌が荒れることもあって。結局、基本的なことを積み重ねることが大事ですよね。
Q.萩原さんにとって最高のリラックス方法を教えて!
A.NBAの試合を観ることが最高の気分転換です。ライブ視聴するために早起きすることもあるので、なかなか健康的な習慣です。が、6月でシーズンが終わるので、今は夏の間に楽しめる代替案を探しています(笑)。
Q.この夏、私生活で挑戦したいことは?
A.寒い時期に「じっくり湯船につかる」習慣を始めて、その時間に台本を読むと効率がいいことに気づいたんです。なので、これから夏になっても、自分に負けないように、その習慣を続けていくことが課題ですね。
■PROFILE
萩原利久/はぎわら りく●1999年2月28日生まれ、埼玉県出身。近年はドラマ『たとえあなたを忘れても』、主演ドラマ『めぐる未来』、映画『ミステリと言う勿れ』など話題作に立て続けに出演している。
MOVIE『朽ちないサクラ』
柚月裕子の警察ミステリー小説を実写映画化。捜査権のない県警広報課の森口泉(杉咲花)が、親友の変死事件の謎を独自に調査する中で、事件の真相に迫っていく。萩原利久、豊原功補、安田顕など実力派キャストが顔をそろえる。全国公開中!
撮影/榊原裕一 ヘアメイク/Emiy(スリーゲート) スタイリング/Shinya Tokita 取材・文/浅原聡
Edited by 野崎 未来
公開日: