連載 EXITりんたろー。美容道

「生まれつきのイケメンじゃないから、伝えられることがある」【独占インタビュー・後編】

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お笑いが、もちろん幹。
2020年は枝葉を広げた年だった

不幸な事件が原因でコンビ解散を余儀なくされ、暗闇をさまよっていたりんたろー。さんは、兼近さんと出会ってEXITを結成した。その新コンビは、芸人の枠を超えて、時代を牽引する人気者となった。「もしかして、今の状況でストレスを感じることを贅沢だと思ってしまったのでは?」と尋ねると、「ああ、それはちょっとあるかもしれないです」と真顔になった。

「あと、ここ2年はあまりにも忙しかったので、もしもストレスを自覚してしまったら、ぶっ壊れていたかもしれません。ストレスを感じる力が鈍いのは、自分が潰れないための防衛本能だったんだと思います。それくらい余裕がなくなってきていたときに、コロナ禍になって立ち止まれたっていうのはあります。4〜5月にちょっと痩せたから、もっと格好いい身体になりたいと思えたし。それまではスケジュールがぐしゃぐしゃだったけど、ペースダウンしたことで、自分が本当にやりたいことが見えてきた。note(ブログ)もそう。時間をかけて文章を書いたことで、自分の思いが整理できて、それをファンに伝えることができたんです。そう考えると、お笑いはもちろん幹として頑張りつつ、そこから派生する枝葉を広げた年だったかな。昨年のラスト3ヶ月で徹底的に自分を追い込めたことも良かったです。この3ヶ月が自分のストーリーの第何章かになるんだろうなって思うと、すごくワクワクします」

生まれつきのイケメンじゃないから
伝えられることがある

自身を小説として捉えるメタなナルシスト! 「本当にやりたいことが見えてきた」今、“美容”に対するりんたろー。さんの解釈は、かつてのそれと違うのだろうか。

「最初は趣味でした。エステに行くと楽しくて、気持ちいい。動機もだいぶチャラくて、『モテたい』でしたし。でも今はもう、そういう感じではないですね。昔はパシャパシャ浅瀬で遊んでいただけでしたが、もっと深いところに入っていった気がします」

「モテたい」という動機には、幼い頃から抱えている容姿へのコンプレックスを克服したいという思いも付随していた。

「だいぶ自信が持てるようになりました。VOCEの連載が始まり、毎日のスキンケアを見直したら肌がすごくきれいになったんです。自分の嫌だった部分を克服して、そこを褒めてもらえるのは、すごく幸せです。でも、コンプレックスが完全になくなることはないと思います。そもそも、生まれついてのイケメンとは、ものが違うので敵わない。それは今でもすげぇ思ってます。でも大事なのは、それはそれとして自分を磨くこと。自分はVOCEさんで最高のチームに付いてもらいましたけど、この体験や知識をシェアしたい。正しい知識とやる気があれば人は変われるんだよってことを証明していきたいです」

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