推しは、片岡仁左衛門さん。そして鈴木敏夫さん!
美夢
漫画がかなりお好きとのことですが、やっぱり推し活での心の充実も美容には大切ですよね。ちなみに、歌舞伎とジブリもお好きなんですよね。
天華さん
歌舞伎座は私のパワースポットです!
美夢
片岡仁左衛門さんがお好きなんですよね。
天華さん
“にざさま”、もう大好きです。本当におこがましいですけど、推し活させていただいています!
美夢
もともと歌舞伎がお好きだったんですか?
天華さん
『婆娑羅の玄孫』という作品に出演したときに、「神田祭」の場面があったんです。専科の汝鳥伶さんから「神田祭をやるなら仁左衛門さんの神田祭を観ておきなさい」とアドバイスをいただき、調べたらちょうど松竹座でやっていたんです。すぐにチケットを取って観に行ったらもう本当に美しくて、素晴らしくて感動しました。
美夢
そうだったのですね。では舞台でも仁左衛門さんを意識しながら演じたわけですね。
天華さん
はい。仁左衛門さんの形や角度など、意識しました。ファンの方からも「良かった」というお言葉をたくさんいただけてうれしかったですね。ジブリを見始めたのも作品がきっかけです。
美夢
何の公演のときですか?
天華さん
『ロミオとジュリエット』の死の役のときです。人ではないものの表現について考えているときに、ジブリ作品をすごく見ていました。人ではないものがたくさん出てくるので。
美夢
言われてみれば確かにそうですが……ロミジュリの死のお役からジブリにたどり着く発想がすごすぎます!
天華さん
人の不信感や不安な気持ちを表現するシーンなどはすごく参考になりましたね。ジブリ作品をずっと見ていたら、次はプロデューサーの鈴木敏夫さんのことが気になってきてしまって(笑) 鈴木敏夫さんの著書も読み漁りました。
美夢
そうやって沼にハマっていく気質なんですね(笑)。
天華さん
そうなんですよ。どんなことを考えながら生きていらっしゃるのか、著書を読むことで少しは知ることができる気がして……私、オタク気質ですよね。人を育てる力についても本当に感銘を受けました。自分が上級生という立場になったときにどのように下級生と接するか、鈴木さんの著書から学んだことも多いです。
美夢
人を育てたことのある方の言葉は説得力がありますよね。
天華さん
そうなんです。プランニングの仕方とか、勝手に参考にさせていただいています(笑)。
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宝塚時代のメイクのこだわりは?