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「その肌不調の原因はコスメ選び?」保湿や洗顔の誤解を専門家が解説

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洗いもの&角質ケアの誤解

理想のつるつる肌に「洗いすぎ」はNG! ほどよい洗顔&クレンジング、角質ケアをマスター。

洗顔&クレンジング/イラスト

【誤解11】角質ケア成分は積極的に取り入れるべき

やりすぎ&コスメの隠れた「酸」に気をつけて!

水井さん
水井さん

最近は角質をはがす“酸”など、ピーリング成分が入っているコスメが増えているので、よく調べないでコスメを組み合わせていると、いつの間にか“角質ケアのやりすぎ”になっていることがあります。ターンオーバーを早めるレチノールも似たような作用があるので、重ねすぎには気をつけて。日々の角質ケアは、スキンケアステップ全体で1品程度で十分です


各アイテムにピーリング成分が入っていると「やりすぎ」状態に!

クレンジング⇒洗顔⇒化粧水⇒美容液⇒乳液

スクラブやクレイなどの物理的な角質ケアはもちろん、グリコール酸、乳酸、サリチル酸……etc.配合の角質除去コスメを重ねすぎると、バリア機能が失われて肌が薄くなる可能性が。

【誤解12】角質はすぐに溜まるから、毎日しっかり取り除いたほうがよい

日々大量には溜まりません。逆に角質を育てるとバリア機能が高まる人もいます

水井さん
水井さん

ターンオーバーが鈍化しごわつきを感じる人には、正しいサイクルへ戻す角質ケアが有効。ただ、角質は決して悪者ではなく、肌荒れやゆらぎが起こりやすい人にとっては、逆に肌を保護する強い味方という一面もあり、適度に“溜める”と、厚みのある丈夫な肌に。少なくとも、決して毎日たくさん溜まる性質のものではないので、頻繁に取り除く必要はないですよ


【誤解13】洗浄力が強い洗顔&クレンジングは毛穴対策ができる

敏感肌の人などは逆効果になることも。注意が必要です

水井さん
水井さん

“毛穴の汚れがごっそり取れる!”といったキャッチコピーに惹かれがちですが、汚れやメイクをごっそりと取る強い洗浄成分は、界面活性剤の作用が強く、肌負担となることがあります。汚れと一緒に肌が持つバリア機能まで落とすと肌不調につながってしまうので、洗浄力が強すぎないクレンジングや洗顔で、日々丁寧に落とすのが大人世代の正解ケアです


【誤解14】レチノールを使う前に角質ケアをすると効果がアップする

ターンオーバーを早めすぎて肌不調につながる可能性が

水井さん
水井さん

レチノールは肌の深いところから作用してターンオーバーを早め、新しい肌への生まれ変わりを促す成分。角質ケアと併用すると、さらにターンオーバーを早めることにつながります。もともと肌が薄い人や荒れやすい人はもっと角層が薄くなってしまうので、基本的に併用は避けて


【誤解15】“毎日使える”酵素洗顔、クレイやスクラブは毎日使ったほうがよい

肌質によりますが、基本は「週1〜2回で十分」

水井さん
水井さん

“肌質によっては毎日使える”というだけで、角質ケアは毎日行ったほうがいいということではありません。普通肌なら、週1〜2回程度をおすすめしています。むしろ敏感肌の人は角層を厚く育てたほうがよいので、酵素やクレイ、スクラブなどの必要性は低く、朝の洗顔のときに洗顔料を使わない、といったケアのほうが美肌になれる可能性が高まります


撮影/伊藤泰寛 モデル/軍司由稀(VOCEアンバサダー) イラスト/香川尚子 取材・文・構成/佐野桐子

Edited by VOCE編集部

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