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【川村壱馬の壱万字インタビュー後編】「みんなが美容で自己肯定感を上げて、幸せになってほしい」

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“許し”を覚えたことで優しくなれた気がする

【川村壱馬の壱万字インタビュー後編】「みんなが美容で自己肯定感を上げて、幸せになってほしい」

──現在27歳。男っぽい魅力は以前と変わらないが、最近、まとう空気が少し柔らかくなったと言われることがあるそう。

川村「以前の僕は、自分の中に確固たる正義があって、それに反することを受け入れたり、許すことがなかなか難しかったんです。口調も多分、今よりもっとキツかったと思う。今でも正義感の強いところは変わっていないし、融通が利かないところもまだまだあるんだけど、最近“とりあえず、許す”ってことを覚えました。人ってそれぞれ、いろんな考え方とか、事情があるってことを理解しようとは思っていて。

あとは、伝え方ですね。同じことでもどんなふうに伝えるかで、だいぶ印象って変わるじゃないですか。相手がどう感じるか?を考えつつ、自分の思いもしっかり伝える。そうすることで、僕がその人との関係を大事に思ってるってことをわかってもらえて、より関係が深くなれるのかなって。身近な人に対して、特にそうしようと最近は意識していて。以前の僕だったら、強い口調で責めてしまうような場面でも、一旦冷静になって考えて、言葉を選んで、柔らかく伝えるようになりました。

例えるなら、苦〜いブラックコーヒーをプリンくらいまで甘くするイメージ。そのままだったら『苦っ!!』ってなっちゃうところを、甘くすることで受け入れやすくする。手間はかかるし、めんどくさいんですけど、それでうまいこと伝わったら結果的にはお互いが幸せになれますしね」

──メンバーをはじめ、仕事で関わる人たちをとことん大事にするところも、彼の魅力のひとつだ。今回の撮影&インタビューが行われた日は、偶然彼と仲の良いマネージャーの最終出社日に重なっていた。朝早くから撮影だったのにもかかわらず、こっそりプレゼントを用意していた。それはとあるハイブランドのローファー。

川村「すごくお世話になったし、いろんな思い出を共有してくれた人なんでね。喜ばせたかったんですよ。以前、一緒に立ち寄ったお店で『お、これカッコいいなぁ!』って話しているのをこっそり覚えておいて、足のサイズもさりげなく聞き出して、スマホにメモっておいたんです。思いのほか包みがデカくなっちゃったんで、今日はバレないかちょっぴりドキドキしました。

こんなふうに誰かを喜ばせること、すごい好きですね。僕って恋愛面だけじゃなく、周りにいる人全員への愛が濃ゆいタイプなのかも知れません。メンバーとかには、誕生日プレゼントだけでなく、買い物とかしてて欲しいって言ってたものを見つけたりすると、サプライズでプレゼントすることもありますね。それで喜んでくれたら、逆に僕自身がめちゃくちゃうれしくなっちゃいます」

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