生きるうえでの、すべての基準を「美しいか、どうか?」で決めています
足りないなら、人より頑張ればいい
ご存じの方も多いかもしれませんが、私のこれまでの芸能生活は、決して順風満帆ではありませんでした。14歳でスカウトされ、15歳で女優デビュー。最初こそいいスタートをきれたものの、その後は鳴かず飛ばず……。夢見たような活躍はできませんでした。同世代の人たちが華々しいスター俳優になっていく姿を見て感じていたのは、自分と彼らとの才能や魅力の圧倒的な差。羨ましいと嫉妬することすらできませんでした。ただただ尊敬するばかりで。でもそれを痛感していたからこそ、長い間、諦めずに続けてこられたように思います。
美容に関しても同じで、私は何もしなくても美しい人ではないから、誰よりも頑張るのです。それはもうがむしゃらに……!(笑) 誰もが天賦の才を持って生まれてくるわけじゃない。だけど“選ばれし人”じゃなくたって、努力でその差を縮めることはできるし、夢は叶うのです。私は20年近くと、ずいぶん時間がかかりましたけど、諦めなければ光が射すときがきっと訪れます。人生でも、美容でも、どんなことでも。
“正しい”ではなく“美しい”を基準に
世の中にはさまざまな考え方があるし、全員が納得する正しさや真実を求めることは難しい。だけど、「美しいかどうか?」という基準で物事を考えてみると、自分なりの方法でいいし、答えも一つでなくていい。だから私は、生きるうえでのすべての基準を「美しいか、どうか?」で判断すると決めたんです。最近も大きな決断をしたのですが、自分なりの美学に沿って考えたからこそ、後悔のない決断ができたと思っています。美しさを基準に生きるのは、しんどいときもあるけれど、そのぶん自分自身が強くなれるし、マインドだって若返るし、細胞自体が元気になって外見の美しさにも繋がっていく気がします。
“人前に出る”という職業において美を磨くことは必須ですが、完璧な美人になりたい、若く見られたい、と願っているわけではなくて。たとえば今回のようにVOCEの表紙の機会をいただいたら、少しでも素敵に撮っていただけるように全身の状態を準備万端にする。人と会うときには身だしなみと清潔感を大切にする。美を整えること自体、私が仕事をするうえでの最低限のマナーであると考えています。
美を磨くために大切にしているのが外側、内側、マインドへの3つのアプローチ。一生懸命お手入れしてもジャンクなものばかり食べていたら化粧品の効果は半減してしまうし、心が曇っていたり、だらけていたら、それが外見にも響いてしまう。だからこそ肌を労り、カラダが喜ぶ食事を食べ、丁寧に美しく暮らす。自分を律することでこれらを徹底し、美しく生きる。そのうえで心の清らかさを大事にして、見た目も中身も清潔感のある人になれるよう努力し続けていきたいです。
美は三位一体。全方向からのアプローチにたどり着きました
- インナービューティ
- マインドビューティ
- 外側のビューティ
【使用コスメ】
◆EYE
◆CHEEK
◆LIP
◆NAIL
俳優
松本まりか/Marika Matsumoto
1984年9月12日生まれ。東京都出身。15歳でドラマ『六番目の小夜子』でデビュー。その後、2018年に放映されたドラマ『ホリデイラブ』で注目を集める。現在放送中のドラマ『ミス・ターゲット』(テレビ朝日系列)、5月17日公開予定の映画『湖の女たち』では、主演を務めている。
撮影/三瓶康友 ヘアメイク/中野明海 スタイリング/後藤仁子 モデル/松本まりか 取材・文/中川知春 構成/鬼木朋子
Edited by 髙橋 ミチル
公開日:
この記事に登場したコスメ(6件)