嫌なことをさせるよりも、導くようにしています
──今回ご出演されるドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』。まだ撮影に入られる前だと伺いましたが(取材当時)、今のお気持ちを教えてください。
「今はまだ3話までの台本しか読んでいないのですが、私自身この先の結末がすごく気になっています。今回の作品はヒューマン、ラブ、サスペンスとさまざまな要因が絡み合ったストーリーになっているので、本当にどういう方向にいくかが読めないんですよ。今からワクワクしています」
──吉瀬さんが演じるのは、病院の医療安全室長も務める看護師長・津幡玲子役。いかなるリスクもミスも許さない“安全の鬼”とのことですが、役に対する印象はいかがですか?
「人間らしいキャラクターだなというのはすごく感じますね。津幡さんは確かに部下から怖がられるイメージが最初はあるのですが、実はそれは過去のトラウマからなんです。その人間らしい部分も回が進むにつれてわかると思うので、徐々に彼女の魅力が伝わってくれたら嬉しいなと思います」
──今回の役とご自身がリンクする部分は?
「自分の子供に対しては、津幡師長みたいになっているかもしれない(笑)。リビングなどの共有スペースだと特に細かくなっちゃって、『なんでこれやってないの?』『片付けなさい』ってすぐ指摘しちゃいます。そういう厳しく接するところだったり、石橋を叩いて渡るタイプな部分もちょっとリンクしていますね」
──普段、何かを指摘する際に心がけていることはありますか?
「人間なので間違いもあるよねと思うようにしているのですが、自主的にやらないと意味がないので、きちんと相手の話を聞いて、嫌なことをさせるというよりは導くようにしています。私自身が頭ごなしに否定されたり、強制的にやらされるのは逆効果だなって感じるので。子供に対してもそうですね。昨日もまさに『勉強をやりたくない』と言っていたので、『そっかぁ。でもやらなかったらテストの点数は伸びないよ。そうしたら、留年して妹と同じ学年になっちゃうかもよ。大丈夫?』みたいな伝え方をしました。そうしたら自分から、『勉強教えてもらいたいから家庭教師さん来て欲しい!』と言ってきたんですよね。こういう自主性が大切なのかなって思っています」
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