ダイエット「噂の真相」

【体重計の数字は信じるな!】ダイエットに失敗する原因は?「正しい痩せ方」をボディのプロが解説!

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短期集中はNG! 食べながら痩せる【除脂肪食】のススメ

これまでなぜダイエットに失敗してきたのかがわかったら、今度こそ成功するダイエットをスタート! 毎日の生活に無理なく取り入れられる「食べながら痩せる」食生活のコツを岡田先生が伝授します!

痩せたいなら【除脂肪食】がおすすめ!

岡田隆さん
岡田隆さん

ダイエットをする目的は、ただ体重を落とすことではなく、キレイなボディラインをつくることですよね。
そのためにおすすめしたいのが、「体脂肪を落とすこと」に着目した除脂肪食です。除脂肪食ではダイエットのストレスの原因となる「食事量を減らすこと」はせず、体脂肪を減らすために有効な食品の摂取量を増やすことから始めます。無理な食事制限をしないので、ストレスなく継続できます。

※除脂肪食は「体脂肪を取り除くこと」を目的とした食事法です。「食べ物の脂質を完全にカットする」というわけではありません。


除脂肪食のポイントは5つ!

・食物繊維の摂取量を増やす。イチオシは「スーパー大麦」!

岡田隆さん
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除脂肪食の第一歩は食物繊維を増やすこと。食物繊維は特に食前に摂ることで血糖値や食欲をコントロールしてくれますし、余分な体脂肪がつくのを抑えてくれます。また、便秘改善や腸内環境の改善にも有効です。おすすめは食物繊維の含有量が多いスーパー大麦。ゆでたスーパー大麦を食前によく噛んで食べると満足感も増しますし、血糖値も上がりにくくなります。主食を雑穀米や玄米に変えたり、豆類、野菜、きのこ、乾燥類をたっぷり入れたみそ汁を食事にプラスするのも、手軽にできる食物繊維量を増やす方法のひとつです。


・噛む回数を10回増やして、体脂肪を2kg減らす!

岡田隆さん
岡田隆さん

食事をすると体がポカポカと温まるのを感じますが、それは食事誘発性熱産生と呼ばれる体の現象で、エネルギーの消費量が高まっている状態です。この食事誘発性熱産生は、食べ物を口に入れた時、しっかり噛むことでより高まり、エネルギー消費が増えると言われています。また、ある研究では、1年間、毎日3食よく噛んで食べると、1万6425kcalを消費するという試算も。これはよく噛むだけで体脂肪を約2kg分も減らすことができるという計算です。いつもより10回多く噛む回数を増やして、体脂肪を減らしましょう。


・調味料や調理法を「脂質少なめ」に、少しずつチェンジする

岡田隆さん
岡田隆さん

除脂肪食では『PFCバランス』を考えた食事が欠かせません。Pはプロテイン=タンパク質、Fはファット=脂質、Cはカーボ=炭水化物、つまり三大栄養素をバランスよく摂ることを示しています。特に除脂肪食ダイエットでは、F=脂質を段階的に減らし、その分P=タンパク質を増やすことを目指します。
脂質を減らすというと、「茹でた鶏胸肉しか食べない」というストイックな手段を取り入れがちですが、脂質は食事の満足度や腹持ちにも関係するので、極端な制限は心にも体にもストレスになるし、ダイエットが失敗する原因にもなりかねません。
だからこそ「段階的に」減らすことが重要。まずは調味料や調理法を見直すことから始めます。マヨネーズを塩やポン酢に変える、調理法を「揚げる」から「焼く」、「焼く」から「茹でる」や「煮る」に変えていくなど、少しずつでいいので、脂質少なめの食スタイルに体を慣らしていきましょう。


・「いい油」でドレッシングを作る

岡田隆さん
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そもそもなぜ脂質を減らすのかというと、タンパク質や炭水化物と比べてカロリーが倍以上あり(タンパク質・炭水化物=4kcal/g、脂質=9kcal/g)、エネルギーとして使いきれず体脂肪として蓄積されやすいから。さらに、最も体脂肪として蓄積されやすい性質を持つ栄養素だから。
脂質の摂取量を減らすうえで、意外と見落としがちなのがサラダにかけるドレッシングです。市販のものは脂質が多く含まれ、カロリー量も増えてしまいがち。だからこそドレッシングは手作りするのがおすすめです。
その際、使用する油の質にもこだわりたいですね。エネルギー代謝を高めるには良質な脂肪酸が不可欠。特に、魚介類に多く含まれるオメガ3脂肪酸は毎日摂取したいもの(エゴマ油やアマニ油にも含まれます)。また、MCTオイル(中鎖脂肪酸油)は、素早くエネルギーに変換されて体脂肪として蓄積されにくい油です。塩やポン酢に、オメガ3を含む油やMCTオイルを少量加えて、オリジナルのドレッシングを楽しむといいでしょう。
もちろん、ドレッシングに限らず、食事全般の「脂質の質」を見直すことが大切です。


・断食するより、1日「5〜6回」×「少量」の食事に!

岡田隆さん
岡田隆さん

ダイエットのために断食する人も多いですが、断食は強烈な空腹の反動で、猛烈な食欲を感じさせるのでおすすめしません。食事を長時間断つよりも、むしろ少量の食事で摂る回数を増やしたほうが結果的に空腹を感じづらく、効率的に栄養を摂取でき、脂肪がつきづらい体になります。
つまり、食事を「高回数」×「少量」にするということ。
「高回数」の目安は5〜6回ですが、「そんなに食べると太る!」と思う人もいるでしょう。しかし、食事回数に「間食」も含めるとどうでしょう。多くの人が4食以上摂っているのではないでしょうか。
間食も食事(栄養補給)と考えれば、内容を見直すきっかけにもなります。間食における糖質と脂質の同時摂取を避けるだけでも、変化を感じるはず。甘いものが欲しいなら、洋菓子ではなく、脂質が少なく糖質メインの和菓子を選ぶ。できればプロテインバーやプロテインドリンクなど、タンパク質を積極的に摂っていきたいですね。


理想は「筋トレ×除脂肪食」!

岡田隆さん
岡田隆さん

「食べても太らない体」とは、食べたものをガソリンとして燃やし、全て使い切れるだけの筋肉を備えた体です。
筋トレを日常的に行えば、筋肉内の糖質をガソリンとして消費できるので、糖質を摂っても太りづらくなります。だから筋トレはダイエットの強い武器になるんです。でも、どうしても運動が苦手なら無理は禁物。やりたくないことをやるよりも生活の中で階段を使う、歩く機会を増やすなどして体を動かす機会を増やすことから始めてみましょう。そして除脂肪食を続けていればそれが生活の一部になり、自然に太らない体を手に入れられるはずです。


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イラスト/腹肉ツヤ子 取材・文/山本美和

Edited by 西村 美名子

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