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実は【夜間低血糖】のせい?明け方目が覚める、寝ても疲れが取れない原因と対策を医師が解説

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目次

夜間低血糖を防ぐためにやるべきこと

実は【夜間低血糖】のせい?明け方目が覚める、寝ても疲れが取れない原因と対策を医師が解説

✔ 夕食は糖質を控えめにする
✔ ゆっくり食べることを意識して、炭水化物は最後に食べる
✔ 寝る前にタレの味付けの焼き鳥やMCTオイルまたはココナッツオイルを摂る

みぞぐちクリニック 院長 溝口徹先生
みぞぐちクリニック 院長 溝口徹先生

夜間低血糖対策で一番大切なことは、血糖値の乱高下を防ぐこと。夕食は炭水化物を控えめにしてゆっくり食べるだけでも、血糖値をコントロールできます。また、寝る前の効果的な補食も有効です。脂質やタンパク質が中心で少量の糖質を含むものを適量摂るのが良いでしょう。
タレの焼き鳥ハニーナッツMCTオイルもおすすめです。MCTオイルはダイレクトにケトン体を生成し、糖の代わりにエネルギーになるため夜間低血糖対策には最適です。
ただ、胸やけを起こす方もいるので、その場合はバターをひとかけかじるのでもいいでしょう。


夜間低血糖を引き起こすNG行動

✔ 夕食で糖質をドカ食いする
✔ 寝る前に甘いものを食べる
✔ お酒を飲む

みぞぐちクリニック 院長 溝口徹先生
みぞぐちクリニック 院長 溝口徹先生

夕食で糖質をたくさん摂ると血糖値の乱高下に繋がり、夜間低血糖を引き起こす可能性があります。寝る前に甘いものを食べたり、お酒をたくさん飲んだりするのも避けるのがおすすめです。これでも睡眠の質が改善されない場合は、昼食から血糖値の乱高下を防ぐ食生活を心がけましょう。


対策しているのに、明け方目が覚めてしまった場合は……?

みぞぐちクリニック 院長 溝口徹先生
みぞぐちクリニック 院長 溝口徹先生

いろいろ対策をとっても明け方目が覚めてしまう場合は、起きてしまったタイミングでラムネなどの甘いものを食べることで血糖値が上がって、落ち着くと思います。あくまで対処療法なので、根本から食生活や体の改善をするようにしましょう。


夜間低血糖を引き起こさない体をつくるためにやるべきことは?

みぞぐちクリニック 院長 溝口徹先生
みぞぐちクリニック 院長 溝口徹先生

まずは、腸の炎症をケアして腸内環境を整えること。具体的には、腸の炎症を引き起こす原因であるグルテンやカゼインを控えることで、栄養を吸収しやすい腸内環境が整い、夜間低血糖の症状も軽減されると思います。また、筋トレをすることもおすすめです。筋肉はエネルギーの貯蔵庫であり、血糖値の調整を行う働きもします。筋肉が増えると、ブドウ糖をため込み、血糖値を調整してくれます。家でできる手軽なものでもいいので、できる範囲から始めてみましょう。もちろん、血糖値を乱高下させないような食生活を心がけるのも大切です。


夜間低血糖の症状が気になったら何科に行くべき?

みぞぐちクリニック 院長 溝口徹先生
みぞぐちクリニック 院長 溝口徹先生

残念ながら、睡眠の質の低下と夜間低血糖を結びつけられる先生はまだ少ないのが現状です。栄養や代謝を理解している先生のクリニックを受診するのがおすすめです。糖尿病を専門にしている先生も夜間低血糖を知っている確率は高いです。


夜間低血糖の治療内容は?

みぞぐちクリニック 院長 溝口徹先生
みぞぐちクリニック 院長 溝口徹先生

みぞぐちクリニックの場合は、栄養解析検査を実施し、亜鉛やビタミンBなどが足りているかを調べます。その後、腸の粘膜のケアをして栄養を吸収しやすい腸内環境に整えたり、夕食の内容を指導したりします。


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イラスト/二階堂ちはる 取材・文・構成/剱持百香

Edited by 剱持 百香

公開日:

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