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教えてくれたのは…
みぞぐちクリニック 院長
溝口徹先生
神奈川県出身。1990年福島県立医科大学卒業。横浜市立大学医学部付属病院、国立循環器病センター勤務を経て、日本初のオーソモレキュラー栄養療法専門クリニックを開院。
分子栄養学的なアプローチで悩みや症状の根本からの改善に取り組む。
公式HP:https://mizoclinic.tokyo/
眠りが浅くて早朝目が覚める、寝汗、歯ぎしり……。睡眠の質の低下の原因は夜間低血糖!?
みぞぐちクリニック 院長 溝口徹先生
早朝目が覚める、寝ても疲れが取れないなどの症状を訴えて受診される患者さんのお話を聞いて、血糖値を測ると、夜間に急激に血糖値が下がっている人が多いです。これが、「夜間低血糖」の状態。血糖値が下がりすぎると震えや発汗、脱力感の症状が出ることがありますが、これは緊急性を要する低血糖の場合。夜間低血糖は、睡眠中に血糖値が急激に変動すると、血糖値を上げるためにアドレナリンやコルチゾールなどの興奮系ホルモンが一気に分泌されることで、交感神経が優位になります。すると、体がこわばって寝汗や早朝覚醒、歯ぎしりなどを引き起こし、睡眠の質が低下してしまいます。
夜間低血糖が引き起こす症状
✔ 明け方に目が覚めて寝付けない
✔ 起きた瞬間から肩や首が凝っている
✔ 悪夢を見る
✔ 歯ぎしりをしている
✔ 寝ても寝ても疲れが取れない
✔ 倦怠感
✔ 仕事のパフォーマンスが落ちる
✔ 朝すっきり目覚められない
など
みぞぐちクリニック 院長 溝口徹先生
夜間低血糖の症状は典型的なものがないことが多いです。睡眠の質の低下や日中の倦怠感などを訴えて来院された患者さんのお話を聞いて夜間の血糖値を測ると、寝ている間の血糖値が急激に下がっており、夜間低血糖を引き起こしているということが判明します。共通しているのは睡眠の質が低下している点。寝ているのに疲れがとれない、など睡眠の質の低下を自覚している方は夜間低血糖を引き起こしている可能性があります。
こんな症状がある場合は夜間低血糖かも。セルフチェックリスト
✔ 寝汗や歯ぎしり、悪夢を見るなど睡眠の質が低下している
✔ 明け方目が覚める
✔ お腹が空いて眠れない。目が覚めることがある
✔ 朝起きた時、肩こりや首こりがある
✔ 寝ても疲れが取れない。倦怠感や頭痛がある
糖尿病でない人も夜間低血糖になる可能性はある?
みぞぐちクリニック 院長 溝口徹先生
糖尿病の方でなくとも、夜間低血糖になる可能性はあります。“血糖値スパイク”と呼ばれる血糖値の乱降下が夜間低血糖の原因のひとつですので、血糖コントロールをすること、足りない栄養素を補うことが大切です。
夜間低血糖になると明け方目が覚めたり悪夢を見たりするメカニズム
寝ている間に血糖値が下がる
↓
血糖値を上げようとコルチゾール、アドレナリンなどのホルモンが分泌される
↓
自律神経の一種、交感神経が優位になる
↓
体がこわばり、明け方目が覚めたり悪夢を見たりして睡眠の質が低下する
みぞぐちクリニック 院長 溝口徹先生
個人差はありますが、糖質を摂取してから最も血糖値が下がる約4時間後には、血糖値を上げるアドレナリンやコルチゾールが分泌される事で交感神経が優位になります。このため夕食の糖質量が多いと寝ている時間も交感神経が優位になり、途中で目が覚めたり、体がこわばったりします。
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夜間低血糖を防ぐためには?
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