美容賢者が語る 50年の歴史を持つスキコンの魅力
長きにわたり、美の変遷を見続けてきたビューティジャーナリストの齋藤薫さんと美容コラムニストの近藤須雅子さん。スキンコンディショナーを熟知しているお二人が、その魅力について語ります。
ビューティジャーナリスト
齋藤薫さん
まさに50年に一度のギフテッド。「スキコン」は、化粧品における一つの発明である
どんな世界にも、天才は現れる。でも全体の2%に限られる天才は、神様の贈り物に違いないから、ギフテッドとも呼ばれるのだ。実はコスメの世界でもごく稀に、ギフテッドと呼びたいほどの傑作が現れる。作ろうとしても作れない稀有な傑作が。スキコンはまさにそれだろう。しかも50年に一度の……。それこそ50年間売れ続けている化粧品なんて、そうあるものではない。紛れもなく、コスメ史に残るギフテッドなのである。
元々はグランデュークというシリーズのラインナップの一つにすぎなかった化粧水、それがシリーズがなくなった後も一品だけ残り、目覚ましい飛躍を遂げた。でもなぜそういう運命をたどったか。それは後にも先にも似たものが見つからない、全く独創的な処方だったからである。その証拠に、過去にどれだけ“スキコン的”なものを作ろうと模索されたかわからない。現実に、海外には「スキコン」という愛称をそのまま名乗る驚きのコピー製品も存在するほど。ただどうにも真似ができない、どうやって作ったかわからない謎めいた部分を持つ一品だから、いよいよ孤高の存在となっていった。
実際に二度と同じものは作れないほど、偶然も味方した処方だというが、注目すべきはこのワード。「しんしんと脈打つ刺激感」。50年前、スキコンの開発担当者が残した言葉である。なんとドラマチックなのだろう。しんしんと浸透し、とくとくと深いところで息づくような独特な刺激が、使うたびに心動かす感動ある潤い。簡単に模倣できるものじゃない。つまりこれはただの化粧水ではない。スキコンは「スキコン」という“発明品”なのである。
じゃあ何がどう発明品なのか? きっと誰もが感じるはず。一度試すとたちまちクセになる、それも不思議なことに記憶の底に刻まれ、忘れられなくなる。まるで恋愛のように。それが異例のリピート率につながった。
まず独特な白濁に見る、油分と水分のえも言われぬバランス。スーッとする涼やかな香りは、少し強めなのに爽やかだ。なめらかでコクがあるのにスッキリする感触も未体験のもの。そんな、視覚と嗅覚と触覚の連鎖がもたらすものなのだろう、何だか味覚でも味わいたい衝動に駆られるほど美味しそう。
何より、なじませるほどにスッキリするのにふっくらし、透き通るようなのに引き締まっていく仕上がりは、明らかに未知のもの。ともかく一本の化粧水と思えないほど、多くのドラマと、相反するものを併せ持つ矛盾が次々訪れる、濃厚な手応えがある。まさに五感に一斉に響き渡る個性のハーモニーは、使うたびに目が覚め、心躍るほどエモーショナル。だから記憶に刻まれ、忘れられなくなるのである。
ただそれほどの製品も、アルビオンというメーカーに生まれていなかったら、ここまでの劇的成功は遂げられなかったかもしれない。実はスキコンもいきなり大ヒットしたのではない。発売から10年近くは下積み的な苦労があったというから、アルビオンがその才能を信じ、愛情と情熱をもってあふれる魅力を根気よく伝えていったからこそ、とてつもない存在になれたのだ。かつて、「来店したすべてのお客さまに片っ端からコットンに含ませたスキコンを渡していた」というのは有名な話。それこそ“使えばわかる”に絶対の自信を持っていた証だ。
ハトムギの潜在能力を余すところなく引き出しつつ、美肌成分として格別なものにしたのはスキコンだし、全方位性をいち早く謳ったのもスキコンだ。肌荒れにもニキビにも同時に手を差し伸べる複合的なトラブルケアを目指し、一方で澄み渡るようなクリアな肌に仕上げる巧みさを持っている。いや使う人によって、それぞれ手応えが違うほど奥深い。それどころかその全貌をまだ追い切れないほどのたくさんの魅力を凝縮させた一本は、この先もずっと愛され続けるのだろう。次の50年も。まさに化粧品のギフテッド。キレイになるために何をするべき?と迷える肌への贈り物なのである。
美容コラムニスト
近藤須雅子さん
鮮烈なデビューから伝説の名品へ。化粧水の常識を書き換えた半世紀
アルビオンの薬用スキンコンディショナー、通称スキコンといえば、『殿堂入りロングセラー名品』の代表格。でも最近、その『殿堂入りロングセラー名品』の特集自体、VOCEでも見かけなくなったな、と思いませんか? 読者の支持を集める大人気企画なのに。
実は、ロングセラー名品特集を組むのが今ではかなりむずかしくなっているのです。というのも、皮膚科学や技術開発の目覚ましい発展のおかげで、新しいレシピや優秀な新成分を搭載した新製品が次々と誕生していますが、そのぶん、古いタイプの製品がディスコンになっているから。もはや、ロングセラー名品特集を組めるほど、ご長寿アイテムが存在しないのです。
そんななか、誕生50周年を迎えたスキコンは、本当にレアな存在。1974年の登場以来、今も厚い支持を集めているなんて、誕生時から完成度が高く、時代を先取る先進的な技術や魅力を備えているからでしょう。
たとえば、スキコンの大きな魅力の白くミルキーなテクスチャー。それ自体が、センセーショナルなものでした。なにしろ登場した当時は、ローションといえば、あくまでも無色透明で水分を補う“ケア用の水”。高い乳化技術でオイル成分まで溶かし込んで白濁したスキコンに、戸惑った人も多かったようです。
さらにスター成分のハトムギエキス※1は美肌のケア成分というよりハトムギ茶のイメージが強いし、さっぱり心地よい使い心地なのにあと肌はもっちり潤っているし……と、なにもかもが斬新。プレミアムライン、グランデュークの中の一品としてデビューしたのに、グランデューク本体が引退したあとも、愛用者の惜しむ声に応えてソロアーティストのように独立した、というのもいかにもスキコンらしいエピソードです。
進化し続けるケア効果に累計使用量は今やバケツ単位?
そんなスキコンもマイナーチェンジを3度行っています。「薬用」になったあと、2度目は、ハトムギエキスの原料を新品種に替え、クオリティや安全性を高めた2011年。3度目はつい最近の2022年で、このときはハトムギから水溶性エキスだけでなくオイル成分の抽出も成し遂げたのがきっかけ。あらたにハトムギオイル※2が加わることになりました。どちらも改良リニューアルというより、本来の魅力をさらに磨き上げるためのもの。さっぱりまったりの使い心地やお風呂上がりのような優しい香りはそのままだから気づきにくいのですが、着実に頼もしさを増しているのです。
そんなケア力の進化に応えてか、衰退をたどる『ロングセラー名品』特集に代わって増えている『リピート名品』特集でも、スキコンは鉄板アイテム。アルビオンファンはもちろん、美容ライターや美容エディターなどプロの溺愛コメントも目立ちます。
毎日、最新コスメを試用しているはずのプロが、スキコンのような既存品をリピートだなんてウソっぽい? いえいえ、そうでもないのです。話題の新製品を日替わりペースで試しているからこそ、肌荒れや赤みなどのトラブルに見舞われることも。そんな事態に備えER用コスメを何種類か常備しているものですが、そこでもスキコンは定番なのです。
そもそも正式名“薬用スキンコンディショナー エッセンシャル N”の“薬用”は“肌を健やかに保つ医薬部外品”を示すもの。さらに“スキンコンディショナー”とは文字どおり肌のコンディションを整えるものなのですから、まさに適任です。あのほっこり優しい香りをかぐだけで、もう大丈夫という安心感が広がるほど。かくして私の累計使用量も増え続け、もはや軽く100本を超えそうです。
■アルビオン 薬用スキンコンディショナー エッセンシャル N〈医薬部外品〉 110ml ¥3850、165ml ¥5500、330ml ¥9350>>
ハトムギエキスとハトムギオイルを配合。変化しやすい肌を頼もしく整えます。ニキビ、乾燥、くすみ※3、皮脂によるテカリなど、今ある悩みだけではなく、未来の肌までサポートする超ロングセラーの薬用化粧水。キュッと肌が引き締まるような使い心地も秀逸で、メイク前に使えば化粧くずれをブロック。
スキコンの50年の歴史
発売から50年。親・子・孫と3世代で愛用する人もいるほどのロングセラー、スキコンの歴史を、改めておさらい。
<HISTORY>
1974年 スキコン誕生!
超高級シリーズ“グランデューク”の中のエッセンシャルシリーズの化粧水として誕生。ハトムギへのこだわり、サラサラな使用感などは当時から。
1998年 “薬用”に進化
スキコンの魅力である潤い感や感触はそのままに、薬用にリニューアル。医薬部外品となり、“薬用スキンコンディショナー エッセンシャル”に名称も変更。
2011年 ハトムギの新たな品種“北のはと”を採用
類い稀な生命力を持つ新たな品種“北のはと”。これに含まれる有用成分を最大限に抽出できる特殊な製法を採用。その後、2017年にオーガニック栽培へとさらに進化。
2022年 現スキコンへとリニューアル
ハトムギのポテンシャルをさらに引き出すべく、新たにハトムギオイルを開発し配合。使用感や香りといった特性を保ちつつ、アップデートを果たす。
世代も性別も超えて愛されるロングセラー化粧水【スキコンと私。】
長年、スキコンをこよなく愛してきた面々が、出合いや好きなポイント、使い続ける理由を語ります。
\美容のプロも!/
アルビオンと私。
実は百貨店のコスメカウンターで、初めて一人で購入したのがアルビオン。それもスキコンでした。当時まだ10代で、トラブルがあってもどうすればいいかわからなかった私の肌を、健やかにぷるんとしたなめらかな状態に整えてくれたことを今でも覚えているし、感謝しています。その後もさらに乳液や美容液といったたくさんの魅力的なアイテムたちに私の肌は支えられています。毎日のお手入れの必需品。朝も晩も君たちが大好きだよ♡
モデル 八木アリサさん
\VOCE編集部も!/
VOCE編集長 遠藤友子
「潤い」と「引き締め」をここまで両立している化粧水って、ほかにあるでしょうか。乾燥肌にも、脂性肌にも、インナードライ肌にもマッチする。こんな懐の深さが「50年ベストセラー」の理由だと思います。私の場合、ちょうど今くらいからが「スキコンの季節」。だんだんと気温が高くなり、湿度が増していくときの「スキコンパック」は、肌だけでなく疲れまでぬぐい去る清々しさ! 首元や耳まわりまでスキコンしちゃいます。
VOCEウェブサイト編集長 三好さやか
「困ったときにはスキコン」という、もはやお守り的な存在。屋外にいた時間が長い日は、コットンパックをすれば、ちょっとした肌悩みはどこへやら。もはや信者すぎて、この香りをかぐだけで美肌に整えられる気がするほどです(笑)。2022年のアップデート時には「このままで十分なのに」と不思議に思いましたが、ハトムギオイル新配合でさらなる浸透感に納得。サラサラの仕上がりは変わらないまま、より充実した潤い感が。20代のときから40代の今に至るまで、私の「一生のお守りコスメ」なのです。
VOCE編集部 松本薫
肌の揺らぎは突然くるもの。どうしても気分が下がってしまうし、大事な日の前だったらなおのこと。でもそんなとき、私の場合はスキコンがあれば大丈夫! まずは香りとテクスチャーで心が落ち着き、揺らぎサインをキャッチしてすぐに使うと肌も落ち着きます。肌と心のお守りなので、私の人生においてスキコンのストックは必須です(笑)。
\メンズも!/
アルビオンと僕。
2年前、美容についてのインタビューを受けた際に「実は何もしてないんですよね」と言いかけて、人前に立つ仕事なのにダメじゃん!って思ったんです。そんなときに出合ったのがアルビオン。それまでは洗顔後1アイテムで済ませていた僕が、エクラフチュール tのほか、乳液、化粧水など5品もライン使いするように。めんどくさがりなので続くかな?と不安だったけど、意外にもハマりました。メイクさんたちも驚くほどに変化が。それをモチベに、今も頑張り続けています。
アーティスト 長谷川慎(THE RAMPAGE)さん
VOCEのベスコスを何度も受賞!
ベストコスメ本編だけでなく、美容のプロのヘビロテアイテムを選ぶ名品ベスコスや読者ベスコスなど、数々のベストコスメ受賞歴を持つ。世にローションは数あれど、「何を使っても結局コレに戻る」「どんな肌でも頼れるお守り」など、ファンにとっては唯一無二の存在なのです。
NEWS1 トライアルフェスを開催!
4/10~5/17の期間中、アルビオン公式LINEアカウントを友だちに追加し、クーポンを取得。そのうえで店頭でカウンセリングを受けていただいた方に「スキンコンディショナー エッセンシャル 50周年スペシャルボックス」をプレゼント。セット内容は薬用スキンコンディショナー エッセンシャル Nとスキンコンディショナー クレンジングバーのミニサイズ。
友達追加はこちら
・数に限りがあります。なくなり次第終了となります。
・混雑時はお待たせすることがございますのでご了承ください。
NEWS2 隠れ名品“スキコン生まれのソープ”が進化!
■アルビオン スキンコンディショナー クレンジングバー 標準重量100g(枠練) ¥4290(5/18発売予定)>>
濃密な泡立ちでメイクも毛穴汚れもすっきりオフ。クリアな肌に導くソープがリニューアル。
※1 ヨクイニンエキス(保湿)
※2 油溶性ヨクイニンエキス(保湿)
※3 乾燥による
提供/アルビオン
0120・114・225
www.albion.co.jp
Instagram:albion_jp
撮影/岡本俊(人物)、高橋一輝(近藤スタジオ/静物) ヘアメイク/aki(KIND/長谷川さん)、𠮷﨑沙世子(io/八木さん) スタイリング/加藤理奈(八木さん)、庄将司(長谷川さん) モデル/長谷川慎(THE RAMPAGE)、八木アリサ 取材・文/中川知春
Edited by VOCE編集部
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