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皮膚科医推奨!【乾燥】ゆらぎを防ぐためのTODOリスト

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皮膚科医推奨!【乾燥】ゆらぎを防ぐためのTODOリスト

美肌になるための知識は十分なはずなのに、ゆらぎやすくて肌荒れやニキビに悩みがちな人も多いはず。そんな方々に向けて、皮膚科医の先生に正しいスキンケア方法を教わりました。今回は乾燥ゆらぎを防ぐためのTODOをご紹介。おすすめコスメと共にチェックしてみてください!

VOCE世代の肌事情に精通
小林智子先生

皮膚科医

小林智子先生

正しいスキンケア情報や皮膚科専門医としてオススメのコスメを自身のSNSを通して発信。インナーケアにも精通。

敏感肌ケアのオーソリティ
津田攝子先生

皮膚科医

津田攝子先生

臨床医として30年以上敏感肌と向き合う肌荒れ&炎症肌治療のスペシャリスト。敏感肌コスメの開発も手がける。

敏感肌の味方
ゆれんジャー
ゆれんジャー

お手入れ大好きなのに、ゆらぎに悩む読者をサポート。敏感肌ケアでおさえておくべきポイントを教えてくれる。

【乾燥・ニキビ・花粉】3本柱のゆらぎ対策ケアをマスター!

\こんな症状に注意!/
ゆらぎのシグナルをチェック!

ゆらぎと一言でいっても、現れる症状はさまざま。そこで、あなたの肌で起こり得るトラブルの全体像の確認から。

【Check!】目まわりの乾燥&荒れ、かゆみ&ピリつき、頬や小鼻の赤み、フェイスラインの赤み、口まわりの乾燥&荒れ、ニキビ・吹き出物、ざらつき
  • 目まわりの乾燥&荒れ
    皮膚が薄くて乾燥しやすいパーツ。またかゆくてこするなど摩擦の影響も大きい。
  • かゆみ&ピリつき
    むずがゆい、ヒリヒリするなどの違和感は炎症のサイン。ひどくなるようなら皮膚科に相談を。
  • 頬や小鼻の赤み
    乾燥のほか、長時間酸化皮脂が存在し続けることで炎症が発生。赤みが慢性化するケースも。
  • フェイスラインの赤み
    すすぎ残しなどによりトラブルが発生。ホルモンバランスの乱れによるニキビの出現率も高め。
  • 口まわりの乾燥&荒れ
    目元同様、皮膚の薄い口まわりはバリア機能が落ちやすく、乾燥や摩擦などの影響を受けがち。
  • ニキビ・吹き出物
    あごやフェイスラインを中心にどこにでも出現。生理前や花粉の飛散、ストレス過多、睡眠不足などをきっかけに繰り返す人、多数。
  • ざらつき
    ターンオーバーの乱れが原因。かゆみを伴う場合は湿疹に発展する可能性もあり、病院へ。

肌の潤いをキープすることがバリア機能を高める一番の近道

津田先生
津田先生

肌あれ、ニキビを繰り返すときの肌はバリア機能が低下しがち。水分補給をしながら、表面には膜を張り、潤いの蒸散を防ぐケアを心がけて。


小林先生
小林先生

保湿が大事だからと、オイルなどの油分でフタをすることに注力しがちですが、もともと皮脂分泌が多めの人やニキビができやすい人は逆効果の場合も。より大切なのは、肌の中の細胞間脂質や天然保湿因子による、水を蓄える力を高めること。これはどのゆらぎタイプも共通!


「水を蓄えられる肌に導きましょう!」(小林先生)、「バリア機能の健全化が大事!」(津田先生)

全員必修! 【乾燥ゆらぎ対策】

乾燥しやすい肌はバリア機能が壊れてゆらぎやすく、ゆらいだ肌は乾きやすいと負のループに陥りがち。ゆえに正しい保湿が要!

「シンプルケアで“保水”に注力を」(ゆれんジャー)

保水力を高めるケアでゆらぎを未然に防ぐ

小林先生
小林先生

肌の中で水分を蓄える成分として代表的なのが、セラミド、ヒアルロン酸、グリセリンなど。またグリチルリチン酸やトラネキサム酸などの抗炎症成分が配合されたコスメも予防の観点からするとオススメです。


セラミドやヒアルロン酸で保水力アップ

ゆらぐ気配を感じたらシンプルに。保湿の重ねすぎが一番ダメ!

小林先生
小林先生

化粧水は浸透がいいのでバリア機能が弱った肌にはしみやすく、美容液は配合成分が多いため刺激になることもあるため、ムズムズやカサつきなど予兆を察知したらお休みし、敏感肌対応のクリームやオールインワンのみで回復を待つのが◎。慌ててアイテムを足しがちですが、いろんな成分を与えることになり、逆効果。


ゆらぎ対応コスメでシンプルケア! 切り替えるときは慎重に

塗るときは「5点置き」が◎
まんべんなく塗り広げて肌全体をガードするために、両頬、額、あご、鼻先の5点に置いてから優しくのばして。

塗るときは「5点置き」が◎

角質ケアや攻めのレチノールは一旦休む

津田先生
津田先生

トラブルがなければいいのですが、ヒリヒリや赤みがひどい場合は、刺激が強すぎて肌が悲鳴を上げている可能性大。


小林先生
小林先生

調子がよくてもレチノールは必ず少量から。荒れやすい人は必ず油分を塗った後に。


食事や睡眠など生活習慣を見直し!

津田先生
津田先生

乾燥による炎症でゆらいだ肌の回復に必要な栄養素を吸収するためには腸内環境も重要なため、発酵食品や食物繊維を多く含む食材を積極的に。また、肌のリカバリー時間である睡眠は大事。7時間を目安に。


回復してきても早まるな! 2~3週間後に元のケアに戻すべし

小林先生
小林先生

肌荒れの程度や期間にもよりますが、肌のターンオーバーは28日と考えると少なくとも2〜3週間はシンプルケアを続けて回復を待ち、肌の状態がよくなってきたら一品ずつ戻して。焦りは禁物です。


撮影/榊原裕一(人物)、伊藤泰寛(静物) スタイリング/滝沢真奈 ヘアメイク/金澤美保 モデル/松木育未 イラスト/Ayumi Nishimura 取材・文/楢﨑裕美 構成/佐野桐子

Edited by VOCE編集部

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