“一生モノ”の本格ツールは投資価値あり!
ヘア&メイクアップアーティスト
佐伯裕介さん
2010年に渡米。帰国後はアジア圏を中心に雑誌、広告、ショーメイクなど幅広く活躍。多彩なメイクテクが話題に。
「均一でムラがなく、塗った部分と塗っていない部分の境界線が目立たない。これが自然で美しい品格肌の条件だと思います。ブラシなどのメイクツールは、その仕上がりを左右する大事な要素。使うアイテムの質感などで使い分ければ、意外と簡単に欲しい効果が得られます。ツールを充実させるとメイクの完成度がグッと上がりますよ」
ワザ1・ファンデの「質感」にあわせてブラシを使い分け
【軽めファンデ】は……平筆でスライド塗り
yUKI TAKESHIMA yUKI Brush ProSeries 006 ファンデーション ブラシ(M)¥7620/LOOP blue.Inc
ファンデ、コンシーラー、チークもこれ一本で。熊野の筆職人とヘアメイクのyUKI氏のこだわりが詰まったプロユースブラシ。
「ゆるめの質感で軽い仕上がりのファンデは、平筆に取って目の下から放射状に塗布。ちょっと大きめの平筆ならムラにならず、ブラシ跡もつきません。おでこも眉上から生え際に塗り、あとはなじませるだけ」
【重めファンデ】は……丸筆でくるくる塗り
yUKI TAKESHIMA SAKURA FUDE 212 ハイライター&クリームチークブラシ ¥4400/LOOP blue.Inc
天然毛と合成毛を2層構造にすることで、密着もふんわり感も思いのまま。肌に当てると扇形に広がり、均一なメイク感を演出できる。
「リキッドやクリームファンデは、平筆でベタッと塗ると厚ぼったくついてしまうので、丸筆でくるくる円を描くように優しく塗ります。柄を長めに持つといい感じに力が抜けて、うすーくキレイにつけられます」
◆いいブラシはどこが違うの?
支えている外側の毛が短く、全体的に球状をしているのがいいブラシの特長。粉をふんわりまんべんなく含むことができるうえ、肌に押し当てたときに段差が出ず、均一に色をのせることができる!
ワザ2・クマにあわせてコンシーラーブラシを使いわけ
【濃いクマ】は……ポイントを絞って平筆でのせる
M・A・C 242S シェーダー ブラシ ¥4500
適度なコシがあって、どんなテクスチャーのコンシーラーでもムラにならずに塗布できるブラシ。天然毛と合成毛のコンビも特徴的。
「濃いクマは、やや固めの質感のコンシーラーを使って平筆で隠していきます。目頭から斜めにラインを入れるのがポイント。目頭ギリギリまでコンシーラーをのせつつ、広げすぎないように注意」
【薄いクマ】は……毛量のあるブラシで“ふわふわぼかし”
NARS ラディアントクリーミー コンシーラーブラシ 10 ¥3600/NARS JAPAN
クリーミィでやわらかなコンシーラーを塗布するのに最適な、やや毛量のあるブラシ。斜めカットの筆先が細かい部分にピタッと。
「目頭から目尻への二等辺三角形に、クリーミィタイプのコンシーラーを取ってふわ~っと。ハイライトのように塗ることで自然な明るさも出せます。薄いクマならこれでバッチリ目立たなくなる」
ワザ3・「目の下ブラシ」でコンシーラーの境目をカバー
筆圧が出すぎずエアブラシ風に!
THREE フェイス ブラシ S ¥3600
コンシーラーでカバーした部分や目まわり、小鼻のワキなど、細部にパウダーを重ねるのに適したスリムなシェイプ。粉含みも抜群。
「先端がほどよく尖っていて、目の下にピタッとハマるブラシに粉を含ませ、ふわりと重ねます。リキッドタイプならそのままでもいいけれど、固めのコンシーラーは粉を重ねて境目をぼかすこと」
撮影/当瀬真衣(TRIVAL/人物)、藤本康介(静物)、金栄珠(静物) ヘアメイク/佐伯裕介 モデル/メドウズ舞良(VOCE専属) 取材・文/穴沢玲子 構成/佐野桐子
Edited by 佐野 桐子
公開日:
この記事に登場したコスメ(2件)