西川貴教さん
1970年9月19日生まれ。滋賀県出身。バンド活動などを経て、1996年ソロプロジェクト『T.M.Revolution』をスタート。抜群の歌唱力と芸人顔負けのトーク力で一躍人気者に。またミリオンセラーとなった『WHITE BREATH』をはじめ、ヒットも連発! 現在も、ソロアーティスト西川貴教として精力的に活動している。地元、滋賀愛が強く、2008年には観光大使に就任。2009年より、滋賀県にて『イナズマロックフェス』を開催。最近では、官民一体となったイベントを開催するなど、地方創生のための活動も精力的に行なっている。
「自己肯定感って、高くなくても別にいい」
――見るものを熱狂させるライブでのパフォーマンスやTVなどでの軽妙なトーク。明るくてハッピーなオーラ満点な西川さん。自己肯定感が高そうというイメージがあるけれど……。
西川さん「僕のことをよく知っている人たちからは、“自己肯定感が低い”ってよく言われるんです。たしかに昔から、自信満々なタイプじゃなかったですね。万能感というか、自分はなんでもできるなんて、一度も思ったことないですね」
――前例が少ない中で若くして事務所から独立したり、未経験のフェスを地元で開催したり。いつだって前向きで有言実行の人、それが西川貴教なのに?
西川さん「ネガティブな意味ではなく、“僕なんて、できなくて当たり前”って気持ちが根底にあるんですよ。だからきちんと準備もするし、努力もする。そして、失敗を恥ずかしいからと避けないで、成長するための経験だと思ってるんですよ。人それぞれだとは思うんだけど、そう思っている方がどんなチャレンジもできる気がして」
――なんとも謙虚! 大人気のミュージシャンとして長年活躍されてきて、うぬぼれたりはしないのですか?
西川さん「しませんよ! これは自分を卑下してるとかじゃなく、僕って決してめちゃくちゃイケメンってわけではないし、身長だって高くないし。何もしないでキャーキャー言われる人じゃないわけですよ。だけどそこに、歌だとか、成功させてきたいろんな事業だとか、そのためのアイデアだとか、体づくりも含めてね、今までやってきたことを全部足すことで、総合点を上げてるんです。自己肯定感とはちょっと違うけど、総合点ではいいとこいけるとは思っていますよ。欠けている部分とか、足りないものがあるなら、努力して、補えるだけの違う魅力を身につければいい。VOCEっぽい例えで言うと、『私、中顔面が長いからダメだわ』って嘆いてないで、それをカバーするだけの魅力をつければいいんです。持って生まれたものはなかなか変えられないけど、魅力を努力で足していくことは誰にでもできるんだから」
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西川貴教さんが考える、SNSとの付き合い方とは
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