目次
対症療法と生活習慣の見直しを
跡形もなく消えたあごニキビの行方
「過去一番の肌悩みは?」と聞かれたら、間違いなく「20代半ばに止まらなかったあごニキビ」と答える。
自分のブランドを立ち上げ、仕事に忙殺される日々。夢中になると一直線なので、疲労やストレスにも気がつかず食生活もめちゃくちゃ。PCを立ち上げればアクセス数と転換率とタイムリーな売り上げが見える世界にのめりこみ、人間らしい生活を失っていた時期だった。
生理前になるとあご周りに炎症したニキビが多発。
もはやファンデでは隠せないほどで、少し良くなったと思ったらまた出てくる、の繰り返し。ニキビとニキビがくっついて、怪我のようなビジュアルになっていたこともあった。
それまでニキビに特段悩まされたことがないから、ケアの仕方も分からず途方に暮れていた。そのタイミングで母とフランスへ旅行に出かけ、バターたっぷりのフランス料理と肌に合わない硬水とでさらに悪化。これはまずいなと治療に本腰を入れることにした。
とはいっても、初めてのニキビケア。ニキビをつぶしてオリジナルの化粧品を塗り重ねるエステや、ニキビ用の薬を片っ端から試し、一進一退を繰り返したのである。
ここで運命ともいえる出会いがあった。
それがビタミンCのスキンケアと内服だ。
それまではスキンケアといえば美白一択の日々で、あとはひたすらダイエットに夢中な美容人生だったので、「肌をキレイにする内服」という選択肢を知らなかった。それが数時間おきのビタミンCの内服と、時々行く皮膚科でのビタミンCのイオン導入と点滴で、荒れ狂うニキビが劇的によくなったのである。
ビタミンCはどの臓器にも必要な栄養素だから、たっぷりと摂らないと肌にまで回ってこない。それに気づいてから、なるべく忘れずにビタミンCを摂るようになった。
続けていたらニキビもよくなったし、なんだか肌もトーンアップした気がして、そこからビタミンCにドハマり。そしてかの有名なオバジの美容液に出会い、沼っていったのである。
それから、生活習慣を見直した。
私は油と上手に付き合わないと、てきめんに肌が荒れる。だから揚げ物は嗜好品の扱いに。から揚げやてんぷらやとんかつは自宅では食べない(作りたくないとも言う、笑)。外出時にご褒美としていただく程度に変更した。
ジャンクフードや揚げたお菓子、ナッツ類も時々に。チョコレートと週に何度かのアイスクリーム、あとはコーヒーがあれば、私はストレスを溜めずなんとかなる。
小麦も嗜好品として、特別なタイミングで美味しいパンをいただくことに。食べるのが好きだからこそ、栄養を摂るものと嗜好品を完全に分けることがとても大事だと思う。
そして食物繊維をたっぷりと。毎日、mukiiの青汁と君島十和子さんのブランド・FTCの食物繊維は欠かさない。今では、「腸を制するものは肌荒れを制する」と言っても過言ではないと思っている。
40歳を越えてからは、自分の肌との付き合い方もよく分かってきて、ニキビは年に数回できる程度になったが、まだまだできることがあると思う。最近はよもぎ蒸しに通って、ホルモンバランスをなるべく整えるように努力している。
できたニキビは皮膚科にいくのが治癒への最短コースだが、ホームケアでも優秀なアイテムが出ているのでぜひ参考にしてほしい。
ニキビがたくさんあると、人の目をまともに見られないほど不安定な気持ちになると思う。
私もそうだったからよく分かる。もし悩んでいる方がいたら、皮膚も臓器の一つだと思って、医師の意見を聞きながら生活習慣を今一度振り返ってみてね。
追伸、あごに多発したニキビですが、今は跡形もなく消えています。
だからニキビに悩んでいる方もあまり気落ちせず、少しずつでもよくなるように一緒に頑張ろう。
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