目次
教えてくれたのは…
バストアップ研究家
田家麻生さん
“離れ乳”、“チビパイ”、下垂、左右差……問題山積みの自分自身のバストコンプレックスを打破するべく、バストケアを追求。エステや整体、ヨガ、ヒーリングなど、幅広いアプローチを学んだ末に、独自メソッド『田家式マシュマロバストアップ』を完成させる。
その技術を体感できるサロン「YVESJU SALON(イヴジュ サロン)」は、すぐに話題になり、予約が取りにくい状況に。3年前、オリジナルのランジェリーブランドのYVESJU(イヴジュ)をスタート。プロデューサーとしてノンワイヤーでありながら谷間をつくれる機能別Wストラップが特徴の機能性ブラジャーを考案し特許取得。昨年12月には、同ブランドの初となるフラッグショップが表参道にデビュー。
世の女性の9割は自分の“谷間ポテンシャル”を見失っている
スマホやパソコンを手放すことが難しい現代人は、前かがみの姿勢でいる時間が長くなっています。その結果、猫背や巻き肩に悩む人が増加。そして、それこそがバストが脇や背中側に流れてしまう“バストの家出”を加速させる原因になっています。
ご自身が本来持つ“谷間ポテンシャル”は簡単にチェックできます。鏡の前で背筋を伸ばし、胸をしっかり開いた姿勢のときのバストと、スマホを見るときのような前かがみの猫背のときのバストの様子を見比べてみてください。猫背のときには、バストが下垂しているのが一日瞭然ですよね。
一方、背筋を伸ばし、アンダーや脇の下からお肉を手で寄せて上げた手ぶらをしたときのバストはどうでしょうか。普段よりずっとふっくらしているはず。それこそがあなたの“バストの実力”です。姿勢の悪さからコリ固まった筋肉の影響で“家出”したバストをリセットできれば、“谷間”をつくることも夢ではありません。それを体現しているのが私自身。セルフケアで3カップアップを実現しました。
日常の“戦闘体勢”をいかにOFFへの切り替えができるのかが肝!
仕事や育児、プライベート……なにかと時間に追われがちな今、一生懸命に生きている人ほど、つねにスイッチがオン状態で交感神経が優位の状態になりがちです。つねに“戦闘モード”でいるため、全身の筋肉がガチガチになっているだけでなく、携帯やPCなど作業に集中すれば前かがみの姿勢で胸が開きにくくなり、呼吸も浅くなりがち。そうなると血流が悪くなり、バストを育てるために必要な栄養を届けにくくなるだけでなく、肩甲骨が広がる原因になりバストも広がります。そうなると骨格や筋肉が正しい位置からずれてしまい、その上にあるバストや脇、背面へと逃げ、流れやすくなります。この説明からもおわかりの通り、リラックスモードへと誘う副交感神経のスイッチに切り替え、日々の緊張から意図的に解放して自分を慈しむことは、バストケアにとってもとても重要です。
背中にシャワーを当てながら深呼吸しカラダの緊張をほぐす、いい香りを取り入れ香りを感じきる、温かい飲み物を飲んでホッとしてみる、ふわふわ肌触りの良いクッションや寝具を触り質の良い睡眠を取れるようにする、好きな音楽に耳を傾ける……五感を使い心地よいと感じる時間をふんだんに感じきることで、“戦闘態勢”をリラックスモードへ切り替えることもバストケアの一環ととらえて。
改めて「胸の黄金比」とは?
バストトップの位置を確認すると、現状の状態を知ることができ、理想像に向けて改善する目安がわかります。
鎖骨の真ん中と二の腕の真ん中の延長戦が交差した部分にバストトップがあることが理想。それより外側なら“離れ乳”、下であれば、下垂した“垂れ乳”、左右の位置に違いがあるなら、左右差がある証拠です。バスト全体が胴体からはみ出さず、バージスライン(バストのアウトライン)がくっきりとわかりやすく、キレイな弧を描いていることも美乳の条件です。
1日2分! 削げた感が解消。「カムバック谷間」が叶うホームマッサージとは?
世の中にはさまざまバストアップケアが存在します。問題は続けたくなるかという点。だからこそ、『田家式マシュマロバストアップ』は、「結果が目で見えるから楽しくなり続けられる」というポイントにこだわりました。そのカギとなっているのが、コリに着目しコリをほぐしながら行うバストケアです。
バストは9割が脂肪のため、バスト周辺の下層にある筋膜や筋肉が凝ることでやわらかい脂肪が影響を受けて逃げてしまいます。バスト周辺がコリ固まって可動域が狭まると、その上にあるバストの脂肪は四方八方に広がり、フォルムが崩れます。
『田家式マシュマロバストアップ』は、バストの付け根にある筋膜や筋肉からしっかりとゆるめ可動域を取り戻すことで、“土台”から正しい位置に戻し、その上にある脂肪(乳房)がブラジャーに納めやすくなり、美しい谷間を形成しやすくなるというメカニズム。
このケアは、一日に何回やってもOKですが、大切なのは速さや回数ではなく、じっくりゆっくりとやること。1パートだけを繰り返し、テレビを見ながら“ながらケア”として部分的に取り入れるのもおすすめ。
STEP1.
写真のようにバストのバージスライン(アウトライン)の付け根に人さし指、横側に親指が当たるように手を置く。このとき、鎖骨中心を目指してバストの付け根をすくい上げるようにしっかり圧をかけ引き剥がすのがポイント。手は圧をかけたまま深呼吸をするとさらにバストの輪郭がくっきり!
STEP2.
親指と人さし指で、バストの下にある筋肉を掘り起こすようなイメージでバストを斜め上(鎖骨と鎖骨の間に向かって)に押し上げる。同時に体を真横に倒し、体側を伸ばすことで間違った位置に定着している筋肉を引きはがして正しい位置にリセットする効果を後押し。反動をつけずにゆっくり体を横に3回倒したら、反対側も同様に。体側を伸ばすことで筋膜の癒着を引き剥がし筋肉の柔軟性が取り戻される効果を後押し。反動をつけずにグググーっとゆっくり体を横に3回倒したら、反対側も同様に。
STEP3.
グーをしたときの第二関節を使ってプッシュ。
写真のように片手のグーをバストの中央側に、反対の手のグーをバスト外側に当てたら、バストを挟むようにプレス。このとき、第二関節でバストの付け根に圧をかけて筋膜の癒着を引き剥がすようにバストをプレスしてほぐすことが大事。5秒程度のプレスを、バストの下→中央→上、3ヵ所で行う。反対側も同様に。
STEP4.
グーをしたときの第二関節を使い、バストを外から中央に向けて押す。表面の脂肪だけを動かすのでは意味がなく、その下にある筋肉ごと外側から中央に寄せるイメージでバストの付け根から逃げたバストが“舞い戻る”ようなイメージで圧をかけながら行うと◎。下→中央→上、、3ヵ所で各3秒程度プッシュ。反対側も同様に行う。
STEP5.
グーの第二関節を脇手前に当てたら、癒着した筋膜を剥がしてバストを寄せ集める。下→中央→上、3ヵ所バスト中心に寄せ集めて3秒止まる。「バストケアというと乳房だけに着目しアプローチしがちですが、デコルテの柔らかさも“谷間メイク”には必要」。
バストケアは長期戦と思いがちだけれど、一度やるだけでもバストの“カムバック感”はあきらか! げっそりとした大人特有の“削げ感”もふっくらするので、急な勝負時のレスキューケアとしても役立つはず。
\バストの今の状態をセルフチェック!/
撮影/市谷明美 モデル/田家麻生 取材・文/金子優子
Edited by 沈 晨棟
公開日: