輝くハリが多幸感を生む! 2週間で「たるみ顔」脱出プログラム
教えてくれたのは…
美容家 美・ファイン研究所主宰
小林ひろ美さん
楽しくて肌が確実にキレイになるテクの宝庫であり、透明感たっぷり、ツヤもハリもある幸せそうな美肌の持ち主。近著『美容のこたえ』も大人気!
顔型別のコツを押さえた2週間プログラムで脱・たるみ顔!
小林さん
たるみはエイジングサインのラスボスみたいなもの。そう簡単に改善はできないけれど、自分に合ったたるみケアを取り入れることで変化の兆しを感じることはできます。まずは自分のたるみがどこから来ているのかを見極めることが大事。重みでだるーんとしているのか、しぼんでコケているのかによって対処法は変わってきます。最適なたるみケアを毎日続けていると、早ければ2週間ぐらいで変化が出てくるはず。肌の筋トレのようなものだと思って、無理せずコツコツ続けることが、たるみケアの最大の近道なんですよ
色・質感・フォルム=多幸感。“幸せ肌”にはハリと弾力が必要!
小林さん
色と質感とフォルム、この3つが整って初めて幸せそうな印象の顔になります。具体的にいうと、色ムラがなく血色感&光を反射するツヤを感じさせる肌と、頬の位置が高くてまろみを感じさせる顔のカタチですね。生まれたばかりの赤ちゃんってこのすべてを備えているから、見ていると笑顔になってしまうでしょう? それが多幸感フェイス。そのために必要なのが、十分な潤いと透明感、そしてハリと弾力なんです
◆最新研究でも肌の「光の反射」がテーマに!
資生堂 研究員
一見綾香さん
エリクシールをはじめさまざまなスキンケアブランドの情報開発を担当。“くすみ”“たるみ”“しわ”の研究領域や、「コラーゲン研究」に精通。
一見さん
肌表面から入って内部を伝播し、外に出ていく光を内部散乱光といいます。資生堂はこれを透明感を高めるための鍵と考え、研究を続けてきました。この光の増加にはキメ、角層、水分量、メラニン、コラーゲンの5つの要素をケアすることが大事なのですが、なかでもコラーゲンは肌の奥の真皮にある光の反射板で、透明感の質を左右する重要な要素。ハリや弾力と透明感の関係についても注目しています
ゆるんで下がるタイプ【ブルドッグ顔】さん
◆ブルドッグ顔さんはこんな人!
- 丸顔
- あごが小さい
- 頬の肉づきがいい
- むくみやすい
もともと顔の肉づきがよく、それを支えきれずゆるみが出てズルズルと下がってたるんでいくのがこのタイプ。おもに顔の下半分に変化が出やすく、首とあごの境目もなくなりがち。
顔の下半分がもたつきやすい! 「ドレープ」のように頬の肉が垂れ下がっていく
小林さん
重力に負けて、頬、口まわり、フェイスラインの脂肪を含む肉が垂れて、ブルドッグのようなたるみサインが出現。余分な水分を抱えやすく、たるみとむくみが混ざり合ってしまいがちです。顔の下半分がもたつくため、顔が大きくなったように見えることもあります
【基本方針】たるみ対策コスメを投入しつつ、マッサージも欠かさず。むくまないライフスタイルも身につけよう
小林さん
包み込んで引き上げる、コルセットのような使用感のコスメを取り入れましょう。顔の下半分に溜まりがちな不要な水分を流すためのマッサージも同時並行で。むくまないようにするには、とにかく“流す”ことをメインに考える必要があるので、湯船にちゃんとつかる、肩や首のコリを放置せず、日中もこまめにストレッチするなどの習慣を
たるまないケアをマスター! 夢の「多幸感ハリ肌」へ!
顔立ちに潜んだたるみ要因を、2週間でケアするテクニックをご紹介。早く始めれば結果もそれだけ早く出る!
【1日目】「角質ロック解除」でたるみケアが効く肌にする
小林さん
滞って硬くなった肌では、どんなコスメであろうと効果は半減。まずはオイルで徹底的に流し、“柔肌”に整えるべし!
オイルを顔の内側から外側に向けて塗布。あごのあたりから指をゆっくり動かし、耳下腺をプッシュ。
頬からこめかみに向かって引き上げつつ、額からこめかみにも流す。こすらずに指をすべらせて。
耳まわりの皮膚も硬くなりがちなので、顔と同じようにオイルを塗布。なじませながら軽くもむ。
オイルをたっぷり塗り広げたら、ラップをして5分ほど放置。乾燥が気になるときは10分に延長。
十分にオイルが浸透したタイミングで、蒸しタオルでふき取っていく。この段階で透明感がスゴイ!
肩こりがある人やブルドッグタイプの人は、鎖骨までオイルを塗ってほどよい強さでマッサージ。
ワキの下もゴリゴリにこりやすい部位。手のひらでつかんでモミモミするだけでもほぐれていく。
【2日目】最新ケアを投入! バンデージクリーム&むくみケア
脂肪がなだれてもたつきが出がちなブルドッグタイプは、下からしっかり支えるバンデージクリームを投入すべき。むくみがあるとさらに下半分が重たくなるので、引き締めも重要!
【3日目〜6日目】基本のマッサージをマスター
美容液やクリームを塗るときには、軽い力での“流しケア”を欠かさずに。
◆引き上げづけ
小林さん
もっとも下がりやすい頬肉をターゲットにして引き上げていくのが、このマッサージテクニック。親指で顔の中心から耳下腺、こめかみに向かって指をすべらせ、流すように引き上げます
◆チョキローラー
小林さん
チョキにした指を曲げて、フェイスラインを挟み込みます。このままあごから耳に向かってグイッと
◆首すじタップ→流し
小林さん
スキンケアの最後に10秒ほど(1)のエリアをタッピング。そのあと、(2)の方向へ流して完了
【7日目〜9日目】すき間時間で姿勢改善&リフトアップ!
◆首すじほぐし
小林さん
パソコンやスマホの見すぎでこり固まった首すじは、軽くつまんだりタッピングして気づいたときにほぐす
◆耳ひっぱり
小林さん
耳を覆うようにつまみ、上方向にグイッと引っ張り上げながら前後に回します。気持ちいいぐらいの力で!
◆上向き“アイーン”
小林さん
手を背中に回して組み、できるだけ後方に伸ばしながらあごを上げて首を伸ばします。10秒ぐらいキープ
【10日目】インナーケアで“効き”をブースト
小林さん
コラーゲン生成をサポートするビタミンCや、骨の健康をサポートするビタミンDでハリと弾力を内側から高めます。特にコケ顔さんはこれらの栄養素を積極的に摂ること
【11日目】お箸でにっこり表情筋トレ
小林さん
口まわりのトレーニングは毎日欠かさず取り入れたいところ。割り箸をくわえてニッと笑って20秒。口輪筋を鍛えましょう
【12日目〜】予算があればRF美顔器を投入!
小林さん
とにかくむくみを取り除きたいので、RF機能を搭載したギアで温感トリートメントを!
撮影/金栄珠(人物)、伊藤泰寛(静物) イラスト/本田佳世 取材・文/穴沢玲子 構成/佐野桐子
Edited by 佐野 桐子
公開日:
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