健やかなオーラの秘密に迫る! 【等身大の芦田愛菜】って?
大事なことほど“悩み切る”。あとで悔やまない秘訣です
19歳にして芸歴16年。常に注目され続け、大人でも臆するような大舞台を何度となく経験してきた彼女。どんなことにも動じないのかと思いきや……。
「実はすごく心配性なんです。今日の撮影も『VOCEの表紙として私の顔の“どアップ”が本屋さんに並ぶんだ……』なんて考えたらものすごく緊張してしまって。お芝居でも大事なシーンの前日はドキドキするし、学校のテストでも勉強を終えて寝ようと布団に入った瞬間、『こっちの部分も出るかもしれない』と不安になり勉強を再開しちゃっていつまでも寝れない、みたいなこともよくあります。準備を怠って焦るのが苦手なんですよね。ただ、新しいことや挑戦自体は嫌いではありません。知らない世界に触れることはむしろ楽しい。お芝居の中で、自分ではない誰かの人生を生きられるところ、大好きですから。心配性ゆえ緊張することが多いのですが、そのぶん後悔は少ないほうかもしれません。人生に影響するような大事な決断をするときには、とことん悩み切るようにしています。すごくすごく考えて出した結果がたとえ願った通りの結果でなかったとしても、“私はあれだけ悩んだのだから不正解ではない。これが最適な決断だったんだ”と納得できるはずだから」
その年齢にしかない魅力があるから、背伸びはしません
「美しさや魅力は、1種類ではないと思うんです。20代、30代、40代と年齢を重ねるごとに、そのときにしかない輝きが出てくるような気がしていて。それに応じて似合うものも変わっていくだろうから、憧れはするけど無理して背伸びをしようとは思いません。外見だけでなく、中身に関しても同じように考えています。今年で19歳になりましたが、小さい頃に想像していた19歳とはまったく違ってまだまだ落ち着きが宿る気配はありません(笑)。友達と一緒のときはたわいのないことで笑い転げているし、その日にあった面白い出来事を母に伝えるときにも興奮しすぎて『ちょっと声が大きすぎる』なんて言われることもしょっちゅう(笑)。こんな感じでちゃんと大人の女性になれる?なんて考えることもあるけど、今しかないこの瞬間を大事にしたい自分もいるんです」
努力を厭わず、背伸びをせずに“今”を楽しむ。そのまっすぐな生き方が、彼女をさらに輝かせている。
女優
芦田愛菜さん/Mana Ashida
3歳での芸能界デビュー。その類いまれな表現力と存在感で日本中から愛される俳優として活躍を続けている。2024年1月スタート予定のTBS系日曜劇場「さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜」に出演。
撮影/三瓶康友 ヘアメイク/中野明海 スタイリング/浜松あゆみ モデル/芦田愛菜 取材・文/中川知春 構成/鬼木朋子
Edited by 鬼木 朋子
公開日: