教えてくれたのは…
美容家・トータルビューティアドバイザー
水井真理子さん
15年以上、第一線で活躍するエステティシャン。多くの肌に触れてきた経験から得た知識でトラブルの原因を的確に分析し、改善策を提案する美容家として幅広いメディアから注目の的。簡単で“結果の出る”ケアで肌に悩む人を救い続けるビューティの伝道師。
水井さん教えて! なぜかかとがガサガサになるの?
水井さん
かかとが硬くなるのは、角質が厚くなることが原因です。日々の生活の中で、かかとにかかる負担や衝撃、摩擦刺激から角質をためて肌を守ろうとするのです。そのほかにも、肌が乾燥することで肌代謝が遅れることも角質の肥厚化につながります。
毎日のこんな行動は“ガサガサかかと”への落とし穴!
✓絨毯の上を素足で歩く生活をしている
✓素足でスリッパを履く習慣がある
✓ヒールを履く機会が多い
✓ストッキングやタイツを愛用している
✓自分にジャストフィットの靴を履いていない
✓立ち仕事をしている
✓冷え性
かかとの角質が硬くなる理由は、日常生活からくるダメージや完全に避けるというのは難しいことばかり。だからこそ、かかとのガサガサを回避するには日々のケアが重要なカギに!
かかとに角質が溜まり、硬くなったら削ってOK?
水井さん
かかとの角質をしっかりと削れるやすりや、薬剤でペロッと角質をはがすようなアイテムがたくさん販売されています。ですが、角質は取れば取るだけいいというものではありません。注意すべきは削りすぎ。角質は、かかとをダメージから守るために厚くなっているので、一気に取り除くと、防衛本能が働いてまた角質をたっぷり作り出すと言われています。角質の蓄積レベルによっては削ぎ落す必要がないケースもあります。
その判断をするために、まずはお風呂上がりに柔らかくなったかかとにクリームを塗ってみましょう。あと肌が潤いふっくらして、かかとの触り心地がなめらかになれば、保湿ケアを継続するだけでかかとのコンディションをリセットできる可能性があります。
角質がぶ厚くてカチカチで、クリームを塗ったところで浸透している手応えがない、改善が見られないという場合は、かかと用やすりを使い、まずは角質を削って、保湿コスメが浸透しやすい下地づくりから始めることをおすすめします。
薬剤に足を浸け込み、ペロンッと足裏の角質をピーリングする かかとケアコスメは使ってOK?
水井さん
かかとと土踏まずでは肌質が異なります。足裏を触ってみてください。かかとのほうが硬く、角質が厚いですよね。その違いを考えるなら、これは個人的な意見ではありますが、足裏全体に同じ濃度の薬剤を用いて角質をオフするというのは、過度のケアになる部分もあるのでは、と思います。角質を取り除くケアは、かかとなど厚くなっている部分のみでよいと考えています。
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手軽にできる正しいかかとのケア
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